
登山装備を軽くしたい
快適性や使い勝手も重視したい
カリマーCleave 40は使いやすい?
Karrimor(カリマー)Cleave シリーズは、UL(ウルトラライト)を意識して開発された軽量登山ザックです。
本記事では、Karrimor(カリマー)Cleave 40を実際に利用して、良かった点と気になる点を正直レビューしていきます。
結論、圧倒的な軽さと使いやすさの完成度が高く持ち運びやすさが抜群です。
カリマー Cleave 40が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでください。
【基本スペック・外観】カリマー Cleave 40


- 1kg以下の軽さで持ち運びやすい
- フィット感が高くて安定している
- ロールトップ形状と豊富なポケットで収納力が高い
- 高い耐久性と防水性の生地素材
- ショルダー・ウエスト部のウレタンが薄め
- ストラップが細めで不安定さを感じる
- カメラマウントを使う場合は制約あり
Karrimor Cleave 40のスペック一覧
| 容量 | 40L |
| サイズ(背面長) | Sサイズ:42cm Mサイズ:48cm |
| 重量(約) | Sサイズ:980g Mサイズ:990g |
| 背負い心地の調整 ・ショルダーベルト ・ウエストベルト | あり |
| 素材 | N100D X-GRID R/S NY(ナイロン 89%, ポリエチレン 11%) 100D R/S NY(ナイロン 100%) 420D High density NY(ナイロン 100%) |
| 収納 | フロントアクセスでメイン荷室の出し入れがしやすい サイド・フロント・ヒップベルトにポケットあり |
| 付属機能 | 背面メッシュパネル チェストストラップホイッスル ハイドレーション対応 |
| レインカバー付属 | なし |
| カラー | フェザーホワイト コヨーテ ダークチャコール |
【外観・デザイン】


Karrimor Cleave 40は、ロールトップ型のメイン荷室アクセスで、荷物が多くても様々な締め方で収納力を調整できます。


大型のフロントメッシュポケットが、左右2箇所にあり、小物や出し入れする頻度が多いものを入れておけるので、荷物の出し入れストレスが軽減されます。
フロントアクセスジッパーを開くことで、ロールトップを開けなくても、荷室の荷物を簡単に取り出せるのは最大のメリットです。


ショルダーポケットやウエストポケットが複数ついているので、小物やボトルを分けて入れられるので、必要なものをいつでも取り出せます。


ストラップもこまめについているので、チェストポーチにも対応可能。


幅広のユーティリティハーネスは、点ではなく面で支えるので、肩が痛くなりにくい点もメリットです。
内部ポケットは、2箇所あり、小物入れと、内部に大きめの仕切りポケットが付いていました。





圧倒的な軽さに加えて、細かな点まで配慮したデザインが本当に魅力的ですよ
Cleave 40には、背面長(背中の長さ)に合わせて2サイズあり、フィット感を高めるために体型にあったサイズを選ぶ必要があります。


- Small: 背面長 42cm(身長約160~170㎝前後)
- Medium: 背面長 47cm(身長180㎝男性の着用例あり)
170㎝前後の人が一番迷うところですが、普段使っている登山ザックの背面長を調べて、選ぶことをおすすめします。
【メリット】実際に使って良かった点


Karrimor Cleave 40を実際に登山で使って、良かった点を7つにまとめました。
- 1kg以下の軽さで持ち運びやすい
- 背負いやすいデザインで疲れにくい
- ロールトップ形状で容量を変えやすい
- フロントアクセスで荷物を出し入れしやすい
- 豊富なポケットがあり収納性が抜群
- 高い防水素材でレインカバーは不要
- 高耐久生地でラフに扱える
1kg以下の軽さで持ち運びやすい
一般的な40Lザックの重さは1.2kg以上ありますが、Karrimor Cleave 40の重量は1kg以下で、圧倒的な軽量化が実現されていました。
主な登山ザックの重さ比較
| モデル | ポイント | 重さ(約) | ページ内を移動 | 容量 | サイズ (背面長) |
![]() ![]() カリマー cleave40 | 前面アクセス 荷重分散◎ 軽量・シンプル 日帰り〜1泊 | S:約980g M:990g | 詳細を見る | 40L | S42 M47 |
![]() ![]() ノードカム アンタレス 40L | フロントアクセスしやすい レインカバー付属 調整式ヒップベルト 1泊の登山向け | 約1.38kg | 詳細を見る | 40L | ワンサイズ (背面長調整機能あり。身長約150cm~180cmまで対応) |
![]() ![]() ドイター フューチュラ32 | 通気性重視モデル 日帰り〜 小屋1泊向け | 約1.44kg | 詳細を見る | 32L | ワンサイズ (背面長調整機能なし) |
![]() ![]() マムートDucan Spine 28-35 | 背骨の動きに追従 フィット感◎ 日帰り〜 小屋1泊向け | 約1.6kg | 詳細を見る | 28−35L | ワンサイズ (背面長調整機能なし) |
![]() ![]() ミレー サースフェー 30+5 | 使いやすさ・拡張性 通気性が高い 日帰り〜 小屋1泊向け | 約1.5kg | 詳細を見る | WM:33L M:35L L:37L | M:48cm L:51cm |
![]() ![]() マムート トリオン38 | 側面ジッパーで収納性◎ アイスアックス・ロープ・スキー対応の外付け機能 日帰り〜1泊向け | 約1.2kg | 詳細を見る | 38L | 46cm |
登山では、1gでも軽くすることを重要視する中で、ザック単体で500g以上も軽くなるので、登山中の疲労感が大幅に軽減されます。



ザックの重さを削ることで、カメラや料理の材料など追加装備を持っていけるので、かなり魅力ですよ
背負いやすいデザインで疲れにくい


Karrimor Cleave 40は、日本人の体型に合うよう設計されたスリムなシルエットで、背負った姿が非常にスタイリッシュに決まるデザインが魅力です。
幅広のショルダーハーネスが肩にかかる荷重を「点」ではなく「面」で分散して支えてくれるため、長時間重い荷物を背負っても痛くなりにくい構造になっています。
2本のチェストベルトとウエストベルトで体をホールドすることで歩行時の揺れを抑え、荷物が背中のラインからはみ出さないため狭い登山道でも引っかかりにくい点もメリットです。



背負ったときのスリムに収まるデザインが何よりかっこいいと感じますね
ロールトップ形状で容量を変えやすい


Karrimor Cleave 40が採用しているロールトップ形状は、荷物の量に合わせて容量を柔軟に調整できます。
荷物が少ない日帰り登山ではしっかりと巻き込んでコンパクトにすれば中身が揺れず、冬山装備やテント泊で荷物が増えた際は吹き流しを伸ばして拡張できます。



これ1つあれば幅広い山行スタイルに対応できるのもうれしいポイントですね
フロントアクセスで荷物を出し入れしやすい


Karrimor Cleave 40には縦に大きく開く「フロントアクセスジッパー」が搭載されており、ロールトップ最大の弱点である「底面の荷物が取れない問題」を解決しています。
休憩中に「一番下に入れたダウンジャケットを着たい」と思った時、従来なら上から荷物を全部出す必要がありましたが、Cleave 40ならジッパーを開けてスムーズに取り出せます。



寒い山頂や悪天候時に、ザックの中からスムーズに荷物を取り出し、収納できるのは大きな利点ですね
豊富なポケットがあり収納性が抜群


Karrimor Cleave 40は、ショルダーハーネスやフロントの大型メッシュポケットを駆使することで、カタログスペック(40L)以上のギアを外付けできる拡張性を持っています。
「中に入りきらないなら外に付ければいい」というULの思想が反映されており、フロントメッシュには濡れたテント、サイドにはポール、底面にはマットと、パッキングの工夫次第で無限の収納力を発揮します。



レインウェアや防寒着などすぐに使うものを外付けして収納できるので、サッと取り出せるのも快適性を向上させますよ
高い防水素材でレインカバーは不要
Karrimor Cleave 40に使用されている生地「X-GRID R/S NYLON」は高い撥水性を持ち、縫い目を減らした設計により小雨から本降り手前くらいならレインカバーなしで行動できます。
多少の雨であれば、「カバーを付けるためにザックを下ろす」手間や濡れたカバーを乾かす作業が省けます。
ただし、完全防水ではないため、絶対に濡らしたくない荷物は防水バッグに入れるのが鉄則です。
高耐久生地でラフに扱える


Karrimor Cleave 40は、軽量モデルでありながら岩角や藪漕ぎでの擦れにも耐えうる、十分な生地強度を確保しています。
生地に織り込まれた補強糸(リップストップ)が裂け止め効果を発揮するため、北アルプスなどの岩稜帯でも気を使わずにガシガシ使えます。



「軽いけど耐久性が不安」という心配は、このCleave 40においては無用ですね
【デメリット】購入前に覚悟すべき気になる点
- ショルダー・ウエスト部のウレタンが薄め
- メッシュポケットの収納が煩雑になりがち
- 雨蓋がないため小物を整理しづらい
- ボトルポケットの扱いに困る
- ストラップが細めで不安定さを感じる
- ハイドレーションシステムに非対応
- カメラマウントの制約
ショルダー・ウエスト部のウレタンが薄め


Karrimor Cleave 40は、軽量化のためにショルダーハーネスやウエストベルトのクッション材が薄いデザインになっています。
総重量が12〜13kgを超えてくると、肩や腰への負担が大きくなりますが、ショルダーハーネスが面で支えていることもあり、大きな負担にはなりませんでした。
ウレタンが薄いので長期縦走では少し心配かもしれませんが、ザック自体が軽いので荷物の軽量化で解消できますよ
ストラップが細めで不安定さを感じる


Karrimor Cleave 40の各所にある調整ストラップやバックルは、軽量化を徹底しているため細く作られています。
強度は十分に確保されていますが、厚手のグローブをしていると掴みにくかったり、操作感が頼りなく感じたりすることがあるため、慣れるまでは少し慎重な操作が必要です。
メッシュポケットの収納が煩雑になりがち


Karrimor Cleave 40のフロントメッシュポケットには仕切りがないため、小物をそのまま放り込むと中でごちゃごちゃになりがちです。
日焼け止めや行動食のゴミなどは、自分でポーチに小分けにしてから入れるなどの工夫が必要です。



大容量ゆえに物が沈むと取り出しにくい点は考慮が必要ですね
雨蓋がないため小物を整理しづらい


Karrimor Cleave 40には「雨蓋(トップリッド)」が搭載されていないため、レインウェアや財布などすぐに使うものを「とりあえず雨蓋へ収納」することはできません。
ただし、外部ポケットが豊富に用意されているので、すぐに使うものを分散して収納することは可能です。



ポケットだけでは、収納が難しい場合は、サコッシュを併用するのもおすすめですね
ボトルポケットは肩に負担がかかる


Karrimor Cleave 40のショルダーポケットにボトルを入れると、片方の肩に負担がかかりやすくなります。
ナルゲンボトルなど硬い素材のボトルを使うとかさばるため、基本的にはソフトフラスク(柔らかい水筒)での運用が推奨されています。



700mLの水筒などを利用する方は、サイドポケットを使う必要がありますね
ハイドレーションシステムに非対応
Karrimor Cleave 40には、ハイドレーションシステムに対応しておらず、ザック内のチューブを通す専用の穴がないため、基本的には使えない仕様です。
荷物がいっぱい入った状態であれば、上部のジッパーの隙間からチューブを出すことは物理的に可能ですが、防水性が損なわれるためおすすめできません。
Cleave 40を利用する場合は、ボトル給水スタイルへの切り替えが必要になります。



ハイドレーション必須の方にとっては最も注意すべき点ですよ
カメラマウントには制約がある
Karrimor Cleave 40のショルダーハーネスは幅広のベスト型形状であるため、一眼カメラを固定するPeak Designなどのクイックリリースマウントは幅が広すぎて装着できません。


一眼カメラを使う場合は、チェストポーチかショルダーバッグで持ち運ぶ必要があります。


アクションカメラの場合は、「クリップ式(挟み込みタイプ)」のマウントであれば対応できますが、片方のショルダーポケットが使えなくなる点は妥協が必要です。





カメラ撮影には、スマホやコンデジを利用している方には影響ありませんが、アクションカメラや一眼カメラを利用している方は工夫が必要ですね
【スペック比較】人気の40Lバックパック 5選
購入時によく比較される他社の人気モデルと比べてみました。
| モデル | Amazon レビュー | ポイント | ページ内を移動 | 容量 | 重さ | サイズ (背面長) |
![]() ![]() カリマー cleave30 | (4.5) | 前面アクセス 荷重分散◎ 軽量・シンプル 日帰り〜1泊 | 詳細を見る | 30L | S:約940g M:950g | S42 M47 |
![]() ![]() ドイター フューチュラ32 | (4.6) | 通気性重視モデル 日帰り〜 小屋1泊向け | 詳細を見る | 32L | 約1.44kg | ワンサイズ (背面長調整機能なし) |
![]() ![]() マムートDucan Spine 28-35 | (4.6) | 背骨の動きに追従 フィット感◎ 日帰り〜 小屋1泊向け | 詳細を見る | 28−35L | 約1.6kg | ワンサイズ (背面長調整機能なし) |
![]() ![]() ノードカム アンタレス 30L | (4.5) | フロントアクセスしやすい レインカバー付属 調整式ヒップベルト 日帰り〜1泊向け | 詳細を見る | 30L | 約1.18kg | ワンサイズ (背面長調整機能あり。身長約150cm~180cmまで対応) |
![]() ![]() ミレー サースフェー 30+5 | (4.3) | 使いやすさ・拡張性 通気性が高い 日帰り〜 小屋1泊向け | 詳細を見る | WM:33L M:35L L:37L | 約1.5kg | M:48cm L:51cm |
![]() ![]() マムート トリオン38 | (4.5) | 側面ジッパーで収納性◎ アイスアックス・ロープ・スキー対応の外付け機能 日帰り〜1泊向け | 詳細を見る | 38L | 約1.2kg | 46cm |
他のバックパックについては、下記にまとめていますので、合わせてご覧ください👇️


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収納性抜群の軽量ザック Karrior Cleave 40はおすすめ!


- 圧倒的な軽さ
- 雨を気にしない防水性
- 荷物へのアクセスの良さ
という、他のザックでは味わえない強力な武器が手に入ります。
ハイドレーションが使えなかったり、クッションが薄かったりと、使う側に工夫を求める「尖った」バックパックではありますが、登山で軽さは正義です。
高い軽量性と収納性を兼ね備えた、使い慣れれば登山での快適性が大幅に向上するおすすめモデルでした。
今のザックが重いと感じている方、もっと軽快に山を歩きたい方は、ぜひClevae 40を背負って、その「自由さ」を体感してみてください。






















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