
はじめての登山靴は何を選べばいい?
日帰りならローカットでも大丈夫?
歩きやすそうだけどデメリットはある?
このような悩みのある人に向けて書いています。
登山靴には、スニーカーのような軽量タイプから、足首を支えるハイカットタイプまで、さまざまな種類があります。
ローカットシューズは、履き心地がよくて疲れにくい特徴があり、日帰りや低山の登山におすすめです。
この記事では、ローカットシューズの特徴と選び方、おすすめのモデル10選を厳選しました。
「はじめての登山靴選びで迷っている人」は、ぜひ最後まで読んでください。
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失敗しない登山靴の選び方
登山靴を選ぶ際は、以下のポイントを確認する必要があります。
サイズは0.5~1.5cm大きめを選ぶ
登山では足がむくんだり、下りでつま先が靴に当たりやすくなるため、普段はいている靴より1cm程度大きめを選ぶのがおすすめです。
サイズが小さいと、足の指が圧迫されて痛みが出たり、爪を傷める原因になります。
サイズ感が適しているか不安な場合は、アウトドア用品店などで試着し、店員の方と相談してサイズを決めるのがおすすめです。
試着時(フィッティング)のポイント
- 足がむくみやすい夕方以降に行う
- 普段使っている登山用ソックスを履く
雨・蒸れ対策に防水透湿素材を選ぶ
登山中は突然の雨やぬかるみで靴が濡れることがあるため、防水性と透湿性のバランスに優れた素材(ゴアテックスなど)を選ぶのがおすすめです。
登山靴が濡れると、足が冷えやすくなり、不快感やマメの原因になります。
一般的なランニングシューズと登山靴は、素材の違いで履きやすさが大きい異なるので、必ずチェックしてください。
地面をしっかり捉える靴底を選ぶ
滑りやすい下り坂や岩場では、グリップ力が安定感と安全性に直結するため、靴底に深いラグ(凹凸)があり、滑りにくい素材を使ったモデルがおすすめです。
登山靴によく使われている、滑りにくいビブラムソールなど実績のある靴底を選ぶと安心です。


軽さと安定感のバランスをチェックする
ローカットシューズの重さは、片足300〜450g程度のモデルを選ぶと、軽さと安定感のバランスが良くおすすめです。
シューズの重さが片足450g以上になってくると、靴底の厚く安定感が向上しますが、疲れやすくなります。
一方で、シューズが軽すぎると、靴底が薄くなり、グリップ力が下がるため、滑りやすい道では踏ん張りが利かなくなります。



登山靴を選ぶ際は、軽さだけでなく、靴底の厚みとグリップ力の安定感も合わせて確認してくださいね
登山スタイル・目的に合わせて選ぶ
「どの山に行きたいか」「どのような歩き方をしたいか」によって、最適な登山靴は異なります。
登山スタイル・目的別に、適したローカットシューズの種類をまとめてみたので、参考にしてください。
目的別 おすすめローカットシューズ
登山スタイル・目的 | おすすめのシューズの種類 | おすすめのシューズ |
---|---|---|
多様なスタイルの 山に行きたい (樹林帯・岩場・ザレ場など) | 安定感に優れた万能タイプ | メレル モアブ 3 シンセティック GTX ノースフェイス クレストン ハイク ロー WP キーン ターギー 4 WP モンベル トレールランダー キャラバン C1_DL ロウ シリオ P.F.13-1 |
とにかく 軽快に登りたい | クッション性と軽さが特長の トレラン系 | ホカ スピードゴート 6 GTX サロモン センスライド 5 |
足の感覚や姿勢に こだわりたい | 地面の感触を感じやすい 薄底タイプ | アルトラ ローンピーク 9+ トポアスレチック MT-5 |
ローカットシューズのメリット




アルトラ ローンピーク 9+
ローカットタイプの登山靴のメリットは、以下の3点が挙げられます。
ローカットシューズのメリット 3選
- 軽くて疲れにくい
- ローカットシューズは軽量設計のものが多く、登山中の足の負担を軽減できます。
特に、日帰り登山や低山では、軽さがそのまま快適さにつながります。 - 足首の自由度が高く、歩きやすい
- 足首を固定しないため、可動域が広く自然な歩行がしやすくなります。
段差や岩場でもスムーズに足を運びやすく、初心者にも扱いやすくおすすめです。 - 脱ぎ履きしやすい
- 間口が広く、足を入れやすい形状のため、靴の着脱がとてもスムーズです。
登山口やテント場などでの脱ぎ履きのストレスを軽減できます。
ローカットシューズのデメリット
ローカットタイプの登山靴のデメリットは、以下の3点が挙げられます。
ローカットシューズのデメリット 3選
- 悪路や下りで安定性に欠ける
- ローカットシューズは、足首のサポート力が小さいため、悪路や下りで不安定になり、捻挫や転倒リスクが高くなります。
グリップ力の高いソールとクッション性に優れたモデルを選べば、安定感が向上します。 - 防水性に限界がある
- ローカットシューズは、履き口が広いため、防水透湿素材を使ったモデルでも、雨や泥が入り濡れるリスクがあります。
雨の日や沢を歩く登山道では、ミドルカットシューズなどがおすすめです。 - 重い荷物での登山には不向き
- ローカットシューズは、足首の固定力が弱く、荷物が重いとバランスが取りづらくなります。
テント泊や縦走など、長距離で重たい荷物を持つ登山では、ミドルカットまたはハイカットシューズがおすすめです。



防水性素材と速乾性素材は、特徴と注意点が異なるため、抑えておきたいポイントをまとめたので、参考にしてください
防水性素材と速乾性素材の特徴
素材 | 特徴 | 注意点 | おすすめモデル |
---|---|---|---|
防水透湿素材 (ゴアテックス等) | 雨を防ぎつつ、 靴の中のムレを逃がす | ローカットでは 履き口からの浸水リスクがある | メレル モアブ 3 シンセティック GTX ノースフェイス クレストン ハイク ロー WP キーン ターギー 4 WP モンベル トレールランダー キャラバン C1_DL ロウ シリオ P.F.13-1 ホカ スピードゴート 6 GTX |
速乾性素材 | 濡れてもすぐ乾き、 快適さをキープしやすい | 完全防水ではないため、 濡れる前提で使う必要がある | サロモン センスライド 5 アルトラ ローンピーク 9 プラス トポアスレチック MT-5 |
初心者向けおすすめローカットシューズ 10選
日帰りの低山を楽しむ人や登山初心者向けに、おすすめのローカットシューズを10個厳選したので、参考にしてください。
おすすめローカットシューズ 10選
商品 | 特徴 | Amazon レビュー★ | 定価 (税込) | Amazonへ | 重量 (片足) | 防水性 | グリップ力 | サイズ(約) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() メレル モアブ 3 シンセティック GTX | 柔らかく安定した履き心地の万能型 | (4.4) | 18,700円 | Amazon | 430g (27cm) | ◎ (ゴアテックス) | ◎ (ビブラム TC5+) | 25.0~30.0cm (一部サイズ除く) |
![]() ![]() ノースフェイス クレストン ハイク ロー WP | 防水性と安定感に優れたバランス型モデル | (4.4) | 20,790円 | Amazon | 475g (27cm) | ◎ (独自素材) | ◯ (ビブラム XS-Trek) | 25~29cm |
![]() ![]() キーン ターギー 4 WP | 足幅に優しく、防水・安定性に優れた安心設計 | (4.4) | 22,000円 | Amazon | 540g (27cm) | ◎ (独自素材) | ◯ (独自素材) | 25~31cm |
![]() ![]() モンベル トレールランダー | 軽くて履きやすく、防水性とグリップ力も両立 | 取り扱い なし | 19,900円 | モンベル | 320g (25.5cm) | ◎ (ゴアテックス) | ◯ (独自素材) | 24~29cm |
![]() ![]() キャラバン C1_DL LOW | 軽量で安定感あり、やさしい履き心地と高コスパ | (4.5) | 17,930円 | Amazon | 390g (26cm) | ◎ (ゴアテックス) | ◯ (独自素材) | 23~30cm (足幅:3E) |
![]() ![]() シリオ P. F. 13-1 | 幅広・甲高に合いやすく、防水性とグリップ力も◎ | (4.6) | 19,800円 | Amazon | 360g (26cm) | ◎ (ゴアテックス) | ◎ (ビブラムメガグリップ) | 22.5~29cm (足幅:3E+) |
![]() ![]() ホカ スピードゴート 6 | 軽量・クッション性・グリップ力に優れたモデル | レビュー なし (5/26 現在) | 24,200円 | Amazon | 278g (28cm) | × (非防水) | ◎ (ビブラムメガグリップ) | 25~30cm |
![]() ![]() サロモン センスライド 5 | 軽くて弾む履き心地、着脱しやすい設計 | (4.3) | 18,700円 | Amazon | 293g | × (非防水) | ◎ (独自素材) | 25~31cm |
![]() ![]() アルトラ ローンピーク 9+ | 幅広設計で自然な歩きやすさを実現 | レビュー なし (5/26 現在) | 22,000円 | Amazon | 約327.7g (28.5cm) | × (非防水) | ◎ (ビブラムメガグリップ) | 約25~31cm (US7~13) |
![]() ![]() トポアスレチック MT-5 | 軽さと自然な歩行を両立した設計 | (4.4) | 23,100円 | Amazon | 約264g (27cm) | × (非防水) | ◎ (ビブラム XS Trek EVO) | 25.5~29cm |
メレル モアブ 3 シンセティック ゴアテックス


- 柔らかな履き心地
- 滑りにくく、クッション性も高い
- 雨やぬかるみに強い防水・透湿性
- やや重ためで疲れやすい
- 岩場や急登など本格的な登山には不向き
- デザインに重厚感があり、好みが分かれる
特徴 | 高い防水性と安定感のあるクッション |
重量(片足) | 430g(27cm) |
防水性 | ◎(ゴアテックスメンブレン) |
グリップ力 | ◎(ビブラムソール) |
サイズ展開 | 25.0~30.0cm(一部サイズを除く) |
定価(税込) | 18,700円 |
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安定感と防水性を重視するなら、モアブが最適解です!


ザ・ノース・フェイス クレストン ハイク ロー ウォータープルーフ


- 足元を安定させる構造
- 濡れた地面でも滑りにくいグリップ力
- 雨の日も安心の高い防水・透湿性能
- やや重く、軽快さには欠ける
- テント泊や縦走など本格的な登山には不向き
特徴 | 防水性と安定感に優れたバランス型モデル |
重量(片足) | 約475g(27cm) |
防水性 | ◎(独自の防水透湿素材) |
グリップ力 | ◯(ビブラム XS-Trek) |
サイズ展開 | 25.0~29.0cm |
定価(税込) | 20,790円 |
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低山ハイクや長時間の歩行を楽しみたい人におすすめです!


キーン ターギー 4 ウォータープルーフ


- 足元を安定させる構造
- 濡れた地面でも滑りにくいグリップ力
- 防水透湿性が高く、足が蒸れにくい
- やや重め
- 靴底がやや硬く、岩場では滑りやすい
特徴 | 足幅に優しく、防水・安定性に優れた安心設計 |
重量(片足) | 約540g(27.0cm) |
防水性 | ◎(独自の防水透湿素材) |
グリップ力 | ◯(独自の靴底) |
サイズ展開 | 25.0~33.0cm |
定価(税込) | 22,000円 |
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足幅が広くてもしっかりフィットし、長時間歩く人にぴったりです!


モンベル トレールランダー


- とても軽く、動きやすい
- グリップ力と安定性に優れる
- 防水性と通気性のバランスが良い
- 足首のサポートが弱い
- かかとの安定感にやや不安あり
- 重い荷物での登山には不向き
特徴 | 軽くて履きやすく、防水性とグリップ力も両立 |
重量(片足) | 約289g(25.5cm) |
防水性 | ◎(ゴアテックス) |
グリップ力 | ◯(モンベル独自の靴底) |
サイズ展開 | 24.0~29.0cm |
定価(税込) | 19,900円 |
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万能型で軽さを重視するなら、トレールランダーは心強い相棒です!
キャラバン C1_DL LOW


- 軽くて歩きやすい
- 足にやさしいソフトなフィット感
- 高い安定性とクッション性
- コストパフォーマンスに優れている
- 足首のサポートは控えめ
- 素材の耐久性にやや不安あり
- 重装備や過酷な登山には不向き
特徴 | 軽量で安定感あり、やさしい履き心地と高コスパ |
重量(片足) | 約390g(26cm) |
防水性 | ◎(ゴアテックス) |
グリップ力 | ◯(独自の靴底) |
サイズ展開 | 23.0~30.0cm(足幅:3E) |
定価(税込) | 17,930円 |
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軽くてやさしい履き心地をお得に試すなら、この1足がおすすめです!


シリオ P.F.13-1


- 軽量で扱いやすい
- 幅広・甲高に快適なフィット感
- グリップ力と防水性に優れる
- 足首のサポートは控えめ
- 素材の耐久性にやや不安あり
- 重装備や険しい登山には不向き
特徴 | 幅広・甲高に合いやすく、防水性とグリップ力も◎ |
重量(片足) | 約360g(26cm) |
防水性 | ◎(ゴアテックス) |
グリップ力 | ◎(ビブラムメガグリップ) |
サイズ展開 | 22.5~29.0cm(足幅:3E+) |
定価(税込) | 19,800円 |
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幅広・甲高でも安心して履ける1足を探しているなら、これがおすすめです!


ホカ スピードゴート 6


- 超軽量で足に優しいクッション性
- 高いグリップ力で滑りにくい
- 速乾性があり濡れてもムレにくい
- 足首サポートが少ない
- 重装備や長時間登山には不向き
- 価格がやや高め
特徴 | 軽量・クッション性・グリップ力に優れたモデル |
重量(片足) | 約278g(28cm) |
防水性 | ✕(非防水メッシュ素材) |
グリップ力 | ◎(ビブラムメガグリップ) |
サイズ展開 | 25.0~30.0cm |
定価(税込) | 24,200円 |
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軽さとクッション性を重視するなら、初心者でも安心して履ける1足です!


サロモン センスライド 5


- 軽量で、適度に弾むクッション性
- 高いグリップ力と安定感
- 靴ひもが簡単に調整できる
- 足首のサポートが少ない
- 耐久性はやや控えめ
- 重装備の登山には不向き
特徴 | 軽くて弾む履き心地、着脱しやすい設計 |
重量(片足) | 約293g |
防水性 | ☓(非防水メッシュ素材) |
グリップ力 | ◎(独自の靴底) |
サイズ展開 | 25.0~31.0cm |
定価(税込) | 18,700円 |
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整備された登山道を軽快に歩きたい人にぴったりのモデルです!


アルトラ ローンピーク 9 プラス


- 指先にゆとりがある幅広設計
- つま先とかかとの高低差がない自然な歩行設計
- 高いグリップ力で安定感も良好
- 慣れるまでは歩き方に戸惑うこともある
- 足首のサポートが弱い
- 重装備の登山には不向き
特徴 | 幅広設計で自然な歩きやすさを実現 |
重量(片足) | 約327.7g(28.5cm) |
防水性 | ✕(非防水メッシュ素材) |
グリップ力 | ◎(ビブラムメガグリップ) |
サイズ展開 | 約25.0~31.0cm(US7~13) |
定価(税込) | 22,000円 |
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足裏全体でしっかり着地できる感覚がほしい人にぴったりです!
足の実測値+1.3cmのサイズが推奨されています。


トポアスレチック MT-5


- とても軽く、快適な履き心地
- つま先にゆとりがあり、指が広げやすい
- 自然な歩行を助ける高低差設計
- 山道から舗装路まで対応するグリップ力
- 岩場などではグリップがやや弱い
- 足首のサポートが弱い
- 重い荷物での登山には不向き
特徴 | 軽さと自然な歩行を両立した設計 |
重量(片足) | 約264g(27cm) |
防水性 | ✕(非防水メッシュ素材) |
グリップ力 | ◎(ビブラム XS Trek EVO) |
サイズ展開 | 25.5~29.0cm |
定価(税込) | 23,100円 |
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軽快に自分の足で地面を感じながら歩きたい方にぴったりです!


登山初心者向け目的別のおすすめモデル
登山初心者向けのローカットシューズモデルを、目的別の3タイプに分けて解説します。
【安定感・安心感を重視】滑らず快適に歩ける万能型



下りやぬかるみで滑りたくない
雨でも靴の中を濡らしたくない
そんな人は、グリップ力が高く、防水透湿性に優れたモデルがおすすめです。
シューズはやや重たくなりますが、着地が安定して一歩ずつしっかり進めます。
【軽量重視】とにかく軽快に歩きたい



靴は軽いほうが歩きやすい
平坦な道や下りでスピードを出したい
そんな人には、軽量でグリップ力を備えたトレラン系モデルが適しています。
軽さと安定感を両立し、スムーズな足運びができます。
【自然な歩き方を重視】裏の感覚を大切にしたい



自然な姿勢で歩きたい
足の指で地面をつかむように歩きたい
そんな人には、つま先が広く、かかととつま先の高低差が少ない(ゼロドロップ)モデルが最適です。
裸足に近い感覚で立てるため、姿勢が整いやすく、長時間でも疲れにくくなります。
低山登山にローカットシューズはおすすめ!
登山靴は、登山の三種の神器として、安全性と快適性を高めるために重要なギアの一つです。
特に、日帰り登山を楽しむ方には、軽くて歩きやすくローカットシューズがおすすめです。
ローカットシューズを選ぶ際には、登山スタイルと目的別に選ぶ必要があります。
目的別おすすめローカットシューズ
- いろいろな山に行きたい? → 【安定感・安心感を重視】モデルをチェック!
- 軽快に歩きたい? → 【軽量重視】モデルをチェック!
- 足の感覚にこだわりたい? → 【自然な歩き方を重視】モデルをチェック!
自分の目的に合ったローカットシューズを履いて、登山をより快適に満喫してください。
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