【登山初心者 必見】山小屋泊 で絶対に知っておきたいマナーと注意点を徹底解説

山小屋泊をしたいけど注意点ってある?
山小屋のマナーを教えてほしい

こんな悩みのある方に向けて書いています。

日本には多くの山が形成されており、特に北アルプス中央アルプス南アルプス八ヶ岳などが有名です。

それぞれの山は非常に大きく雄大なため、一日ですべてを歩くことはできません。

そこで、登山者の力になってくれるのが山小屋です。

山小屋は個人経営や市営などそれぞれの形態で、登山者の宿泊や避難場所としての役割を担ってくれている他、登山道の管理や修繕を行い、山を守ってくれています。

この記事ではそんな山小屋に泊まるためのマナー注意点について徹底解説していきます

山小屋を利用したいけど、なんだか不安」という方は、最後まで読んでください。

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目次

山小屋の予約と利用方法

現在の山小屋は、コロナの影響で人数制限があり、完全予約制となっています。

コロナ前までは予約がなくても飛び込みで泊まることができていましたが、今のところ元に戻っていません。

山小屋の予約方法は、ネットまたは電話での予約になります。

予約をする場合は、各山小屋のホームページを必ず確認するようにしましょう。

  • 山小屋の営業日
  • 予約状況
  • 宿泊の際の注意点

特に、コロナの影響でインナーシュラフやシュラフの持参を必須としている山小屋があります。

登山当日は、山小屋に到着したらすぐに受付を行ってください。

山小屋は登山者の予約で遭難していないかの確認も行っているため、無断キャンセルをすると山小屋側が遭難届を警察に出すケースが多々発生してしまいます。

そのため、無断キャンセルは絶対にしないでください。

当日に体調不良や天候悪化によって、登山を中止する際も山小屋に電話で連絡してください。

キャンセル料が発生することもありますが、安全第一の登山です。

無理は絶対に禁物です。

山小屋泊登山で必要な装備(夏山)

山小屋泊の登山で必要な装備は何が必要なのかを整理しました。

基本的には、日帰り登山が2日間になると考えて準備すれば問題ありません。

ただし、コロナの影響で山小屋によってはシュラフカバーが必要となる場合があるため、小屋への確認は必須です。

小屋泊登山に必要な持ち物リスト一覧で確認してみてください。

持ち物リスト
◎:必須 〇:あると良い △:あれば便利 ★:小屋によるため要確認

◎行動着
◎バックパック
◎登山靴
◎レインウェア(雨具)
◎飲料
◎食料
◎行動食
◎着替えのセット一式
◎防寒着
◎ヘッドライト
◎アイマスク・耳栓
◎歯ブラシ
△汗拭きシート・ドライシャンプーなど
△スキンケア
△モバイルバッテリー
★インナーシーツ

山小屋泊でのマナーと注意点

登山と同様に、山小屋にもマナーやルールが存在します。

一般のホテルとは異なり、命のかかわる場所でもあるため、登山のマナーと注意点を一緒に必ず覚えてほしいのでまとめました。

自分はできていると過信せずに、再度チェックしてみてください。

  • 早出早着が原則
  • 初めに受付を済ませる
  • 玄関での注意点
  • 熊鈴ははずそう
  • 靴置き場での注意点
  • 現金支払いが基本
  • 部屋でのマナー
  • 食事でのマナー
  • 水場でのマナー
  • ごみは持ち帰り
  • 消灯時間に注意
  • 感謝の気持ち

早出早着が原則

登山では原則、夏は16時、秋は15時までに行程を終了できるように計画をしましょう。

山小屋の夜ご飯も17時頃から開始になるところも多いため、早く到着しないと夜ご飯がないという事態になるかもしれません。

何よりも、夜遅くなると事故につながるリスクが高くなります。コースタイムと自分のペースを計算して、余裕を持った行動計画を立ててください。

※山小屋や季節によっては15時までに到着を目指しましょう。

※稜線や頂上付近の山小屋では、落雷の可能性が高いため、さらに早い到着が望ましいです。

初めに受付する

山小屋に到着したら、まず初めに受付をしてください。

予約内容から登山者が無事に到着しているかの確認をしているため、非常に重要です。

部屋は到着が早い人から割り当てられるので、すぐにしたほうがより好条件の部屋になることがあります。

夕飯やお弁当などの段取りにも影響してきますので、山小屋のスタッフさんが助かるように動けるといいですね。

玄関での注意点

山小屋の玄関は受付と出入りで混雑しやすいです。

受付をする場合は代表の方が行い、他のメンバーは外で待つか小屋内で待ちましょう。

泥のついた登山ギアや濡れた雨具などは、小屋が汚れないように細心の注意でまとめておきましょう。

※山小屋によってルールが異なるため、受付時に確認しておくことが重要です。

熊鈴ははずそう

山小屋の中では熊は出ないため、熊鈴は事前に外しておきましょう。

登山で疲れた人たちはゆっくり求刑しているのに、鈴の大きな音で驚いてしまいます。

早朝出発時にも鈴をつけて、ガラガラ鳴らしながら出発する登山者もいますが、かなり迷惑です。

山はみんなで楽しむ空間なので、配慮ある対応を心がけましょう。

靴置き場での注意点

靴置き場がある山小屋では、名札を書いて取り付けてください。

特に、早朝出発する人は暗い中で同じ種類の靴と履き間違えてしまうこともあるので、わかりやすく書くことが望ましいです。

ただ、最近は山小屋での靴の盗難被害が発生している事例も見るため、袋に入れて外から見えないように工夫するなどの対策を取ったほうがいいかもしれません。

靴箱がなくて、袋に入れて寝室前に置くような場所では泥が小屋内に落ちないように注意しましょう。

現金支払いが基本

山小屋では、現金での支払いが原則です。

一部、キャッシュレス決済ができる山小屋も登場していますが、使えないことを前提に持っていきましょう。

現金の保管には最新の注意をしてください。

枕の下に隠したり、バックパックに入れていた財布を盗まれるという事件も複数報告されています。貴重品は肌身につけられるようにサコッシュなどを利用することをおすすめします。

山が好きな人で悪い人がいないとよく言いますが、最近ではその常識が通用しなくなり悲しいですよね。ただ、自分の身は自分で守るしかないので油断しないようにしてください。

部屋でのマナー

山小屋の寝室は、大部屋または相部屋が基本です。

周りの人に迷惑が掛からないように荷物を整理整頓するようにしましょう。

コロナの影響で1人につき1枚の布団が割り当てられることが多いので、その範囲から荷物が外に出ないように注意すれば問題ありません。

また、荷物を置いて離れる場合は、盗難にあわないようにパッキングして、貴重品を必ず持って移動してください。

万が一、盗難にあった場合、その山行が台無しになってしまいます。

悪い人が来ない山に戻るように祈るばかりです。

食事でのマナー

食事は夕食と朝食を山小屋で食べる場合は、2回ほどの時間で分かれています。

ご飯やみそ汁を自分で入れる方式の場所が多いですが、残さずに食べきれる量を入れましょう。

また、他の登山者と相席になることも多いので、他の方の分がなくならないように配慮してください。

ほとんどの山小屋ではお米とみそ汁のおかわりが自由のため、必要に応じてスタッフさんに声をかけてみてください。

一方で、自炊室がある山小屋もあります。

自ら担いできた食材で料理すると節約にもなるし、自分の好みの食べ物を食べることができます。

食事のあとは、きれいに片づけてあとから使う人が困らないように配慮してください。

朝食は、お弁当を準備してくれる山小屋もあります。

受付の際に依頼すれば、夕方か早朝にお弁当を受け取ることができます。早出を行う際にはぜひ利用してみてください。

水場でのマナー

山小屋での水は非常に貴重です。

特に、山頂や稜線上の山小屋は雨水を利用しているところも多いため、節水に協力しましょう。

トイレの後の手洗い後の水を止め忘れたり、歯磨き途中に水を止めない登山者をたまに見かけますが、山小屋の人も他の登山者も困ります。

必要最低限の水を使用するようにしてください。

ごみは持ち帰り

山ではごみはすべて持ち帰りが原則です。

自分で持ち込んだものは自分で持ち帰って捨てる。

登山の基本的なマナーです。

ただし、山小屋で購入したものは山小屋で廃棄してくれることがあります。

これは自分で運び込んだものではないため、マナー違反ではありません。

山での買い物は少し割高になりますが、廃棄するための輸送費が含まれていると思えば納得できるはずです。

納得できない方は、体力をつけて自分で運べばOKですね。山にごみを捨てない!!登山者であれば絶対に守っていきたいマナーですね。

消灯時間に注意

山の夜は早いです。

山小屋のほとんどは消灯時間が午後8時です。

しかし、登山の疲れや次の日の早出をするために、19時には就寝している方も見られます。

大部屋や相部屋で泊まる場合は、次の日の準備は夕食後に終わらせておきましょう。

消灯時間前だとパッキングの音などで他の方の迷惑になる可能性もあります。

また、談笑をする場合は談話室か外のベンチを利用するとよいでしょう。

星空の下で、ゆっくりと語らう時間も忘れられない思い出になります。

消灯間際はヘッドライトを必ず持っておいてください。

消灯時間を過ぎると、電気がすべて消えるため部屋に戻れなかったり、トイレに行くのに苦労します。

ヘッドライトの点灯時は明かりで他の寝ている人を照らさないように注意していきましょう。

感謝の気持ちを持とう

山小屋があるから、重たいテント泊装備を持たなくても長期縦走が可能になります。

登山道の整備や情報の提供を行ってくださり、登山者が安全に登山を楽しめる手助けをしてくれています。

だからこそ、山小屋へは常に感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

さらに、登山者の多くは疲れているため、理性が働かなくてイライラすることもあるかもしれません。

そんなときも、同じ山を愛する仲間だと心を大きく持って、お互いに尊重し合うことでより良い山行にしていきましょう。

山小屋泊でのマナーと注意点のまとめ

初めての山小屋泊でのマナーや注意点は、細かいものを含めるとまだまだあります。

今回紹介した内容を知っているだけで役に立ちます。登山者が増える中、マナーやルールを知らない方も多くみられるようになってきました。

そんな時だからこそ、原点に立ち返ってあるべき山のマナーをひとりひとりが守ることで、気持ちの良い山を目指していきたいですね。

最後に、今回紹介した内容をチェックして、自らの行動を振り返り、明日からの楽しい登山に出かけていければ幸いです!

  • 早出早着が原則
  • 初めに受付を済ませる
  • 玄関での注意点
  • 熊鈴ははずそう
  • 靴置き場での注意点
  • 現金支払いが基本
  • 部屋でのマナー
  • 食事でのマナー
  • 水場でのマナー
  • ごみは持ち帰り
  • 消灯時間に注意
  • 感謝の気持ち
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この記事を書いた人

登山歴11年
北ア・南アルぷスが大好き♪
登山が嫌いな妻と一緒に山を楽しむ挑戦中!
0歳児からの親子登山・60代の親孝行登山も楽しむ
山の魅力やおすすめギアなど情報を発信します

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 山小屋マナーの数々ありがとうございます
    非常に参考になりました
    未だ山小屋に宿泊したことがなく、緊張しています
    この春から3000m級に挑戦していきたいので
    このブログを読んで少しきが楽になりました
    改めてありがとうございます。

    • たむさん
      いつもコメントありがとうございます。
      初めての山小屋泊はとても緊張しますよね。
      ただい、日帰りでは経験できない素晴らしい体験が待っていますよ。
      不安があれば、山小屋に直接電話をしてお話を聞くのが一番です。
      とても丁寧な応対をしてくださいますし、何より山好きな人ばかりなので気が合うと思います。
      無事故で最高の思い出をつくってください。

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