登山ウェア・レイヤリングの基本【春夏登山を始める前に知っておくべきこと】

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登山を始めたいけど何を準備すればいいの?

春山/夏山に向けて準備しているけど服装はどうしよう?

春夏登山のレイヤリングや服装で、おすすめがあれば教えてほしい!

この記事は、こんな悩みを持つ方に向けて書いています。

コロナ渦も終息に向かい、春夏登山シーズンがやってきました。

登山を始めるうえで基本となる装備が、レイヤリングと登山ウェアです。

山では、気温や天候が急に変わることがあるため、適切な装備で身を守る必要があります。

そこで、今回の記事では登山初心者の方に向けて、春夏登山の魅力と注意点登山ウェアとレイヤリング(重ね着)の基本おすすめのウェアについて解説していきます。

「登山を始めたい方」「登山ウェアやレイヤリングで悩まれている方」は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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登山ウェアとレイヤリングの基本

登山を楽しむうえで、最も重要になる装備が登山ウェアです。

登山ウェアでは、以下を組み合わせて様々な環境に適応する必要があります。

  • ベースレイヤー
  • ミドルレイヤー
  • アウターレイヤー
  • 帽子
  • パンツ
  • 靴下
  • 登山靴

特に、環境に適応するための基本が、レイヤリング(重ね着)

レイヤリングとは、ベースレイヤーミドルレイヤーアウターレイヤーの3つに分けられます。

  • ベースレイヤーとは、肌に密着するインナーウェアで、汗を素早く発散させ、肌を常にドライな状態に保つ役割を果たします。
  • ミドルレイヤーとは、保温性の高いフリースやダウンジャケットなど、アウターレイヤーとベースレイヤーの間に着用するウェアです。
  • アウターレイヤーとは、防風性や防水性のあるジャケットを指し、服の一番外側に着用するウェアです。雨や風などの外的要因から身を守ることが目的のため、季節や標高などの条件によって使い分ける必要があります。

これらのレイヤーを適切に組み合わせることによって、体温調整や風雨から身を守り、快適な登山を楽しむことができます。

次に、春山と夏山の登山における魅力と注意点を解説していきます。

春山 登山の魅力と注意

春山登山の魅力には、

  • 新緑の美しい景色:新緑が芽吹き始め、山々が美しい緑色に覆われる爽やかな景色を楽しめる
  • 桜や花々の咲く景色:桜など様々な花々が咲き、色とりどりの風景を楽しめる
  • 快適な気候:暑すぎず寒すぎない適度な気温で、快適な気候で登山ができる
  • 雪解け水の清流:雪解け水が清流となり、その水音や涼しげな雰囲気を楽しめる
  • シーズンの変わり目:残雪残る山の白と青のコントラストの大絶景を楽しめる

などが挙げられます。

一方で、春山の登山の注意点とじて、

  • 気温の低下:山頂付近や朝夕の時間帯では気温が下がるため寒さ対策が必要
  • 急な天候変化:春は天候が変わりやすいため、事前の天気予報を入念にチェックする
  • 残雪の確認:雪が残っている山域では、アイゼンやトレッキングポールが必要

などがあります。

春山は寒い冬を乗り越えて本格的な登山シーズンの幕開けとなる魅力的な時期です。

一方で、注意すべき点も多数あるため、事前準備を徹底して最高の山旅に挑戦してください。

夏山 登山の魅力と注意点

夏山登山の魅力は、

  • 登山に適した気候:気温が高く天候も安定する、日照時間が長くなり、登山に適した気候になる
  • 高山植物の花々:高山植物が美しく咲き誇り、その美しい景色を楽しめる
  • 大絶景の景色:山々の緑が鮮やかな絶景、朝日・夕日・星空の天体ショーを楽しめる
  • 山小屋や施設の利用:多くの山小屋や施設が開業し、利用しやすくなる
  • 多くの登山者との交流:多くの登山者が集まるため、仲間との出会いや交流を楽しめる

などが挙げられます。

一方で、夏山登山の注意点として、

  • 熱中症:気温が高くなるため、帽子の着用や十分な水分の持つ
  • 紫外線:高山では紫外線が非常に強くなるため、UV対策を徹底する
  • 天候変化:急激な天候の変化で雷雨のリスクがあるため、天候確認と早出早着を徹底する
  • 虫:夏山では虫が多く出没するため、虫除けスプレーなどの対策をする
  • 体温管理:汗が冷えて低体温になるリスクがあるため、吸水速乾性が高く、通気性の良い服装を選び、レイヤリングによる体温調節が重要となる

などが挙げられます。

これらのように、春山と夏山には、それぞれ魅力と注意すべき点があります。

初めての登山で失敗しないために、最適な服装とレイヤリングをどのようにすればよいか解説していきます。

春・夏の登山ウェアの特徴

春山と夏山の登山に合わせて、気候や天候に応じた登山ウェアの特徴をまとめました。

春山登山ウェアの特徴

  • まだ寒さが残るため、保温性のある素材を選ぶ
  • 湿度が高いことがあるため、吸湿発散性の良い素材が望ましい
  • 雨や強風に対応できるアウターレイヤーが必要
  • 保温性が高い靴下や、防水性のある登山靴を選ぶ

夏山登山ウェアの特徴

  • 暑さ対策が重要で、吸水速乾性の高い素材や通気性の良い服装が望ましい
  • 紫外線対策のため、UVカット機能がある服装を選ぶ
  • 雨具は軽量で速乾性の高いものが良い
  • 保温性よりも通気性を重視した靴下や、通気性が良い登山靴を選ぶ

これらの特徴を理解して適切なレイヤリングを行うことで、安全かつ快適な登山が楽しむことができます。

続いて、春山と夏山におすすめなレイヤリングと登山服を具体的に紹介します。

春山・夏山 登山 おすすめ レイヤリング・ウェア

ベースレイヤー

春と夏の登山を快適に楽しむために、ベースレイヤーを選ぶ際の重視すべきポイントはコチラ。

ベースレイヤーの選ぶポイント
  • 吸水速乾性・通気性があること
  • UVカット機能 があること
  • 抗菌・防臭機能 があること
  • シームレスデザイン・縫い目の少なさ があること

これらのポイントを押さえた、おすすめなベースレイヤーがこちらです。

商品名特徴最適な条件写真
ザ・ノースフェイス
ドライクルー Men’s
通気性と速乾性◎
軽量でフィット感◎
夏の低山で快適性◎
春の低山
夏の低山 / 高山
気温の高い日
アイスブレーカー
200 オアシスロングスリーブ
オールシーズン半袖モデル
軽量で速乾性◎
メリノウール100%
春の低山 / 高山
夏の高山
気温の低い日
モンベル ジオライン
L.W. 長袖 Men’s
オールシーズン長袖モデル
軽量で速乾性◎
UVカット◎
夏の高山で快適性◎
春夏秋
オールシーズン

ミドルレイヤー

春と夏の登山を快適に楽しむために、ミドルレイヤーを選ぶ際の重視すべきポイントはコチラ。

ミドルレイヤーの選ぶポイント
  • 軽量性・通気性
  • 保温性
  • 着用・脱着が容易にできるデザイン
  • コンパクトに収納可能

春山登山では、基本的にミドルレイヤーを使って体温調節を行います。

一方で、夏山では気温が高くなるため、ミドルレイヤーを基本的には着用しません。

ただし、標高の高い山や気温が下がる時間帯などはミドルレイヤーが活躍するため、必ず装備として準備しておいてください。

これらのポイントを押さえた、おすすめなミドルレイヤーがコチラ。

商品名特徴最適な条件写真
ザ・ノースフェイス
マウンテンバーサマイクロジャケット Men’s
軽量性・保温性◎
耐摩耗性に優れたナイロン製
肌寒い春山や高山におすすめ
春の低山・高山
夏の高山
カリマー
ウィンドシェル フーディー
肌ざわり・着心地◎
強風時はフードで防風
春の低山・高山
夏の高山
気温が低い日
風が強い日
ミレー
ブリーズバリヤーシャツジャケット
撥水性・通気性・軽量性◎
フードで防風対策にも
コンパクトに収納可能
春の低山・高山
夏の高山
気温が低い日
風が強い日

アウターレイヤー

春と夏の登山では、アウターレイヤーは雨や風を防ぐ目的で主に使用されます。

雨風を防ぐ機能性をもったアウターレイヤーを選ぶべきポイントはコチラ。

アウターレイヤーの選ぶポイント
  • 軽量性
  • 防水性・防風性
  • 通気性
  • 収納性

特に、登山用のレインウェアは、防水性と通気性のバランスが良いものがおすすめです。

また、突然の雨でも素早く着ることができるよう脱着が簡単で、コンパクトに収納できるタイプが便利です。

これらのポイントを押さえた、おすすめなアウターレイヤーがコチラ。

商品名特徴最適な条件写真
コロンビア
エンジョイマウンテンライフジャケット
カジュアル◎
高い耐水性
ダブルスライドで使いやすい
春夏秋
オールシーズン
ザ・ノース・フェイス
クラウドジャケット

カジュアルな見た目
耐水性高め
フードはヘルメット対応デザイン
軽量 重量360 g
春夏秋
オールシーズン
ミレー
ティフォン 5000ストレッチジャケット
ロングヒット商品
高透湿防水ジャケット
柔らかな生地感
伸縮性◎
ソフトで蒸れにくい
春夏秋
オールシーズン
モンベル
ストームクルーザー
耐久性◎
軽量254g
透湿性が高く着心地◎
日本で生まれたレインウェア
春夏秋
オールシーズン

帽子 (ハット・キャップ)

登山において、帽子(ハット・キャップ)は必需品です。

帽子は、強い日差しや紫外線から頭部を守るだけでなく、熱中症予防にも役立ちます。

帽子を選際に押さえておくべきポイントがコチラ。

帽子の選ぶポイント
  • UVカット機能
  • 通気性・吸汗性
  • つばの広さ

夏山の登山用帽子では、UVカット機能がついており、通気性や吸汗性が高い素材を選ぶことにより、熱中症の対策になります。

つばの広い帽子を使えば、顔や首まわりの日差しを遮る効果もあります。

これらのポイントを押さえて、おすすめの帽子がコチラ。

商品名特徴最適な条件写真
ザ・ノース・フェイス
ゴアテックスハット
GORE-TEX使用
防水・透湿性◎
広めのバイザー
春夏秋
オールシーズン
雨天も◎
ザ・ノース・フェイス
プリマ―ハット
UVカット◎
顎ひも付き
春の低山
夏の高山

パンツ・スパッツ

春山登山では、気温が低いこともあるため、丈の長いロングパンツがおすすめです。

一方で、夏山登山では、軽量で通気性が良く、速乾性のあるパンツやハーフパンツが適しています。

最近では、スパッツやショートパンツ、スカートも夏山登山で人気の選択肢ですが、草や虫から足を守るため、長めの丈やスパッツの着用が望ましいです。

パンツ・スパッツを選ぶべきポイントとなる機能性をまとめました。

パンツ・スパッツの選ぶポイント
  • 軽量性・通気性
  • 吸水速乾性
  • UVカット機能
  • ひざや足のサポート機能が付いたスパッツ
  • 草や虫から足を守る丈

ロングパンツやスパッツはUVカット機能があると、紫外線対策にもなり有効です。

これらのポイントを押さえた、おすすめのパンツがコチラ。

商品名特徴最適な条件写真
ザ・ノース・フェイス
ドーロライトパンツ
高い撥水性
肌触りが柔らかく伸縮性にトム
型崩れしにくいテイジンの生地
春の低山
夏の高山
ミレー
ワナカストレッチ 3/4パンツ
さらっとした素材
3/4サイズパンツ
ストレッチ性抜群
UV対策◎
春の低山
夏の高山
スパッツがあると良い

靴下・ソックス

登山では、通気性と吸湿発散性が良く、薄手の保温性がある靴下がおすすめです。

靴下を選際に押さえておくべきポイントがコチラ。

靴下の選ぶポイント
  • 通気性・吸湿発散性
  • 保温性(薄手)
  • 締め付け感の少なさ
  • 足裏クッション
  • 脱げにくいデザイン

靴下は締め付け感が少なく、足の形にフィットするものを選ぶことで、長時間の登山でも快適に過ごすことができます。

さらに、脱げにくい工夫がされた靴下や、足の裏にクッションがあるものが、疲れにくく歩きやすいです。

これらのポイントを押さえた、おすすめの靴下・ソックスがこちらです。

商品名特徴最適な条件写真
DANISH EMDURANCE
登山用ハイキングソックス
メリノウール
吸水速乾性◎
抗菌処理
1年間保証
春夏秋
オールシーズン
HASOME
登山用靴下 5足セット
靴ズレ防止構造
吸水性◎
抗菌脱臭機能◎
春夏秋
オールシーズン

登山靴

登山靴は、春・夏・秋で残雪なしのオールシーズンタイプがおすすめです。

適切な登山靴を選ぶことで、足の疲れや怪我を防ぎ、快適な登山を楽しむことができます。

登山靴は愛用すれば10年以上使用できるものも多くあるため、自身に適した靴を選ぶ必要が極めて高いです。

山におすすめの登山靴の選びのポイントはコチラ。

帽子の選ぶポイント
  • 適切なサイズ
  • クッション性
  • グリップ力
  • 通気性・速乾性
  • 防水性

サイズのフィッティング

サイズが合わない登山靴は、足に違和感や痛みを引き起こし、怪我のリスクを高めます。

登山靴を選ぶ際には、靴下を履いた状態でフィッティングを行い、足に適したサイズを見つけましょう。

クッション性

クッション性のある登山靴は、足への衝撃を吸収し、疲れにくくなります。

グリップ力

グリップ力の高いソールは、滑りやすい岩場や急斜面での安定性を向上させます。

通気性と速乾性

通気性と速乾性が高い登山靴は、夏山登山では特に重要です。

足が蒸れることなく快適に過ごせるだけでなく、川を渡る際や雨天時にも速やかに乾くため、長時間の登山でも快適さを維持できます。

防水性

防水性のある登山靴は、悪天候時や水たまり・川渡りなどで足を濡らすリスクを軽減します。

ただし、防水性が高いと通気性が低下することもあるため、夏山登山に適した登山靴は、通気性と防水性のバランスが良いものを選ぶことが望ましいです。

登山靴選びでは、実際に店頭で自身の足に合うものを選ぶことをおすすめします。

適切な登山靴を履くことで、楽しく安全な登山に挑戦してください。

まとめ

春山と夏山それぞれの魅力を十分に堪能しながら、安全で快適な登山を楽しむためには、適切な準備が欠かせません。

本記事では、春山と夏山での登山ウェアやレイヤリングの違いを解説し、おすすめの登山服を紹介しました。

春山では、天候の変わりやすさやまだ寒さが残ることもあるため、保温性のあるレイヤリングが重要です。

一方、夏山では、気温が高く登りやすいものの、熱中症や紫外線対策が必須であり、吸水速乾性通気性に優れたウェアがおすすめです。

登山初心者であっても、適切な準備をすれば楽しく安全に登山に挑戦できます。

本記事で紹介した具体的な登山服を参考に、自分に適した服装を選び、素晴らしい登山体験を楽しんでください。

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