
テント泊に挑戦したいけど、魅力ってなに?
いろんな種類のギアがあるけど、何がおすすめ?
この記事は、そんな疑問を持った方に向けて、
について、徹底解説していきます。
- 山岳用テント
- シュラフ(寝袋)
- マット
- ヘッドライト / ランタン
- ガスバーナー
- 調理器具
テント泊登山は、普段の日常を忘れて自然に身を置く素晴らしい経験ができます。
初心者の方でも安心して楽しむことができるように、この記事ではテント泊に必要な登山装備・ギアについて徹底的に解説しています。
「装備選びで迷っている方」や、「テント泊を始めたけれどもっと快適に過ごしたい」と考えている方は、ぜひ参考にして、充実したテント泊登山を楽しんでください!
テント泊登山の魅力
テント泊登山は、登山愛好家にとっての特別な魅力が詰まったアクティビティです。
山小屋泊とはまた違った自由度と美しい景色はテント泊ならではの魅力となっています。
ここでは、テント泊の魅力について詳しく紹介していきます。
日の出・日の入りの大絶景を望める
テント泊をすると、日の出や日の入りといった日帰り登山では見れない美しい絶景を楽しめます。
山頂付近のテント場で宿泊すれば、山頂での日の出や日の入りも望むことができるのも魅力のひとつ。

夜空の満天の星空を堪能
山の上では、都市部で見ることができないほどの満天の星空が広がります。
テント泊をすれば、夜空に輝く星々をじっくりと眺めながら、天体観測を行うこともできるでしょう。

山小屋よりも自由度が高い
テント泊は、山小屋よりも自由度が高く、いびきや他の登山者に気を使わずに過ごすことができます。
自分のペースで時間を使うことができるため、リラックスして休息をとれるのも魅力のひとつ。

より遠くの山へ挑戦できる
もしテント泊をマスターできれば、山小屋が休業していたり、山小屋がない遠くの山へ挑戦することができます。
新たな挑戦ができることは、登山の幅を広げることにつながります。

山小屋泊よりもコストを抑える
テント泊は、山小屋泊よりもコストを抑えて登山を楽しむことができます。
初期投資は必要ですが、一度揃えてしまえば、長期的に見ると山小屋泊よりも経済的です。
テント泊登山は、自然をより身近に感じられる素晴らしい経験ができます。
登山初心者の方も、ぜひテント泊に挑戦して自分だけの時間を過ごしてみてください。

テント泊登山の注意点
テント泊登山をする際には、多くの注意すべきことがあります。
今回は、私の失敗談も踏まえて、下記点に注意してください。
- 急な天候や気温変化に注意
- テントは風の通らない場所に設営する
- 設営場所は水はけのよい場所を選ぶ
- 自身のスキル・体力に合ったコース選びをする
- テント設営の事前練習をする
急な天候や気温変化に注意
急な悪天候が来ることもあるため、事前に天気予報をチェックしておきましょう。
急な天候変化が心配な季節は、稜線上でのテント泊は避ける方が良いでしょう。


私は夏山のテント場に到着した後、雷雨に合いました。初めてのソロテントだったため、恐怖ですぐに山小屋へ避難。
小屋泊に切り替えるという苦い思い出があります。そんな過去の恐怖体験はコチラ。
テントは風の通らない場所に設営する
稜線上でのテント泊では、強風でテントや荷物が飛ばされるリスクがあります。
テント泊になれない間は、樹林帯や山小屋が近くにあるテント場を選ぶことをお勧めします。ある程度テント泊での経験を積んでから稜線上でのテント泊に挑戦してみてください。
テント設営場所は水はけの良い場所を選ぶ
テント場での設営には、水はけの悪い場所は避けるようにしましょう。山中でのテント泊では、夜中に突然の雨が降って、テントに浸水するリスクが高くなります。
自身のスキル・体力に合ったコース選びをする
初めてテント泊登山に挑戦する方は、まずは短い距離や比較的容易なコースから始めることをおすすめします。
私は長期縦走を計画しましたが途中で体力が足りずに小屋泊して撤退した経験があります。
テント設営の事前練習をする
テントの設営方法は、登山の前にしっかり練習しておくことが大切です。
実際の登山時に初めて設営すると、やり方がわからなかったり、忘れ物をしたりと思わぬトラブルが発生するリスクが高まります。
また、重たい荷物を担いで疲れている状態でのテント設営は骨が折れます。テント設営は短時間で済ませるように事前準備をしておくことをおすすめします。
経験が少ないうちは低山や森林限界より低い標高でのテント泊がおすすめです。テント泊登山に慣れてきてから徐々に難易度の高いコースや遠くの山へ挑戦してください。
続いて、テント泊登山に必要な装備・登山ギア を解説していきます。
テント泊登山に必要な装備 5選
テント泊登山には、通常の日帰り登山に加えて以下の装備・登山ギアが必要です。
- 山岳用テント
- シュラフ(寝袋)
- マット
- ヘッドライト / ランタン
- ガスバーナー
- 調理器具
山岳用テント
テント泊登山で最も重要な装備がテントです。
テントには大きく分けて「自立式」と「非自立式」の2種類がありますが、登山初心者の方は設営が簡単な「自立式テント」を選択をおすすめします。
テントをを購入する際には、以下のポイントを考慮して選びます。
- 重量とサイズ
- 耐風性・耐水性
- 使いやすさ
- 使用人数
- シーズン対応
- 価格
1.重量とサイズ
登山用テントは、軽量でコンパクトなものが望ましいです。
テント泊登山では、小屋泊や日帰りと異なり、重量が10kg以上になります。
そのため、携行しやすく、荷物の重量を抑えることができる山岳用テントを購入することをおすすめします。
2.耐風性・耐水性
強風や雨に対応できる耐風性・耐水性の高いテントを選んでください。
特に、山の天候は変わりやすいため、急な雨や強風に耐えられる耐久性が重要です。
テントは山での自宅になりますので、安全を重視して耐久性の高いテントを選ぶようにしてください。
3.使いやすさ
設営や撤収が簡単に行えるデザインのテントがおすすめです。
テント場に到着した時には、疲労のピークになりがちのため、より簡単に設営できるタイプのテントが望ましいです。
また、通気性が良く、結露が起こりにくいものを選ぶと、収納の際に結露をふき取る手間が省けます。
4.使用人数
使用人数に合わせたテントを選びましょう。
ソロ登山の場合は、2人用テントを利用することで、テント内にスペースの余裕ができて、快適に過ごすことができます。
ただし、荷物が重くなってしまうため、自身の体力と相談して選ぶようにしてください。
5.シーズン対応
登山を行うシーズンに合わせたテントを選びましょう。
春から秋まで対応できる3シーズンテントと冬山にも対応している4シーズンテントがあります。
6.価格
予算に合わせてテントを選ぶことも大切ですが、安全性や耐久性を重視した上で選択が最も重要です。
実績の少ない安いテントで、強風により倒壊したという体験談をよく目にします。
安全に登山を終えられて初めて一人前ですので、テント選びは妥協しないようにしてください。
おすすめの山岳用テント
ブランド | モンベル | NEMO(ニーモ) | NEMO(ニーモ) |
商品名 | ストラリッジテント2人用 フライシート | タニ 2P | アトム 2P |
写真 | | ||
重量 | 1.43 kg (テント+ポール) 0.35 kg (フライシート) | 1.24 kg | 1.58 kg |
サイズ (展開時) | L 210 × W 130 × H 105cm | L 220 × W 130 × L 104cm | L 213 × W 130 × L 112cm |
耐風性 | ◎ | ◎ | ◎ |
耐水性 | ◎ | ◎ | ◎ |
通気性 | ◎ | ◎ | ◎ |
シーズン | 春夏秋 | 春夏秋 | 春夏秋 |
これらのテントは、それぞれ異なる特徴があります。自分の登山目的や好みに合わせて選んで、快適なテント泊登山を楽しみましょう!また、テント泊で山料理に挑戦する場合は、軽量で使いやすい調理器具も揃えることが大切です。
合わせて購入したいグラウンドシート
グラウンドシートとは、テントの床面と地面の間に敷くシートのことで、以下の役割があります。
- 床面の保護:テントの床面を破損や汚れから守ることができる
- 防水性:地面からの湿気を防ぎ、テント内を快適に保てる
- 断熱性:冷たい地面からの冷気を遮断し、暖かさを保てる
おすすめのグラウンドシート
ブランド | モンベル | NEMO(ニーモ) | NEMO(ニーモ) |
商品名 | グラウンドシート ドーム2 | タニ 2P用フットプリント | アトム 2P用フットプリント |
写真 | ![]() | | |
重量 | 215g | 220g | 230g |
シーズン | 春夏秋 | 春夏秋 | 春夏秋 |
純正品はサイズもぴったりなので、テントと合わせて購入することをおすすめします。
シュラフ(寝袋)
テント設営が終わり、睡眠時に体温を下げない布団代わりになるのが、シュラフ(寝袋で)です。
シュラフは、「ダウン(羽毛)」と「シンセティック(化学繊維)」の2種類に分けられます。
- 重量と収納性
- 使用シーズンに合わせたモデル選定
- 保温性
1.重量と収納性
登山ではできる限り軽量コンパクトにまとめることが重要です。
登山でシュラフを使うなら、ダウンシュラフが圧倒的におすすめです。
2.使用シーズンに合わせたモデル
シュラフは、
- 夏用
- 3シーズン用(春〜秋)
- 冬用・厳冬期用
などのシーズン毎に分かれています。
気温が低くなるにつれて、シュラフ内の綿の量が増えて重量も重たくなります。
夏山では薄手のシュラフで十分ですが、春や秋、標高が高い山では保温性が不十分で対応できません。
テント泊初心者であれば、3シーズン用を使うの安心です。
③保温性
シュラフは気温に応じて快適に睡眠できるかの目安が設定されています。
自身の想定する山岳や季節に適応した温度範囲が表示されているシュラフを選ぶようにしてください。
おすすめのシュラフ
ブランド | モンベル | NEMO(ニーモ) |
商品名 | シームレスダウンハガー800 #3 | FORTE フォルテ35 スリーピングバッグ |
写真 | ||
重量 | 531g | 960 g |
収納サイズ | φ 13 × 26cm | φ 23 × 29cm |
適応身長 | ~183cm | ~183cm |
快適温度 | 4 ℃ | 4 ℃ |
使用可能温度 | -1℃ | -1℃ |
シーズン | 春夏秋 | 春夏秋 |
マット
テント内での生活や睡眠時に、地面からの冷気を遮断してくれるのが【マット】です。
山岳用のマットは、「フォームマット」、「エアマット」、「コンフォートマット」の3つの種類に分けられます。
①フォームマット
ポリエチレン製のマットで折りたたんで持ち運ぶタイプ
②エアマット
空気を入れて膨らませるタイプ
③コンフォートマット
空気を入れて膨らませるタイプ、かつ内部にウレタンマットが入っている
※登山嫌いな妻が愛用しているマットで、涸沢カールの岩がごつごつした場所でも快適に過ごせました。
- 快適さ:個人の寝心地の好みに合わせて選ぶ
- 保温性:高い標高や寒いシーズンでの使用を想定するなら、保温性の高いマットを選ぶ
- 耐久性:長期間の使用や過酷な環境での使用に耐えられる耐久性のあるマットを選ぶ
シュラフとマットを選ぶ際は、登山の目的や状況に応じて、適切な種類と機能を持つもつギアを選ぶことが大切です。
登山で睡眠不足になると次の日の山行にも影響して、事故や遭難のリスクも高まります。
予算や個人の好みも考慮して、最適な製品を見つけてください。
おすすめのマット
ブランド | モンベル | THERMAREST(サーマレスト) |
商品名 | U.L.コンフォートシステム アルパインパッド25 150 | クローズドセルマットレス Zライトソル |
写真 | ||
重量(g) | 630 | 40 |
サイズ(cm) | L 150 ×W 50 × D2.5 | 183 × 51 × 2 |
価格帯 | やや高価 | 安価 |
保温性 | ◎ | 〇 |
快適性 | ◎ | 〇 |
特徴 | リペアキッド スタッフバッグ付 | とにかく軽い 大きいので持ち運びに注意! |

ネット通販では、無名ブランドの価格帯が安いエアマットも売られていますが、パンクして使えなかったことがありました。
極力、ブランド品を選択することをおすすめします。
ヘッドライト・ランタン
テント泊登山では、夜になると明るい照明が欠かせません。
ヘッドライトやランタンは、料理や夜間の移動など様々なシーンで活躍します。
ヘッドライト
- 頭に装着して使用する携帯照明
- 手元・足元を照らす
- 早朝や夜の行動中に使用
ランタン
- 広範囲を照らす照明
- 手元だけでなく周囲を照らす
- 山料理をする際に便利
最近では、ソーラーパネルで充電できるランタンが人気です。
①重量・大きさ
軽量・コンパクトなデザインのものを選択
②明るさ(ルーメン)
一般的に、100~300ルーメン程度が適切
③点灯時間
使用時間が長いものを選ぶことが重要
④防水性能
山の天候は変わりやすいため、防水性があると安心
ヘッドライト・ランタンの注意点には、
- 明るすぎる照明は、他の登山者や野生動物に迷惑
- バッテリー切れで、バッテリー残量を常にチェック
などが挙げられます。事前に注意して準備してください。
おすすめヘッドライト
大手有名メーカーの明るさ300ルーメンの十分な明るさで照らせるヘッドライト
おすすめランタン
キャリー・ザ・サン ソーラーランタンはとてもおすすめです。
ソーラーパネル搭載で移動中に充電が可能。軽量で使いやすさ◎。
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ガスバーナー
テント泊登山では、山料理を楽しむためにガスバーナーが欠かせません。
山行途中でお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、カップラーメンを食べたりと山での楽しみが一段と広がります。
ガスバーナーは以下3つの種類に分けられます。
①カートリッジ式バーナー
ガスカートリッジに直接取り付けるタイプ・手軽で使いやすいため初心者におすすめ
②リモート式バーナー
ガスボンベとホースで繋がるタイプ・安定性はあるが多少設置が煩わしい点がある
③給油式バーナー
アルコールなど液体燃料を使うタイプ・寒冷地や高山での使用に向いているが、扱いが難しいため初心者には向いていない
①使いやすさ
②重量
③燃費
④安定性
⑤耐風性
- ガスボンベは持ち運ぶときに破損しないようにパッキングする
- 使用時は安全かつ安定した設置場所を選ぶ
- 使い終わったらしっかり火を消す
- 無理に火力を上げすぎない
- 使用前にガス漏れチェックをする
これらの注意点を守り、安全にバーナーを使用しましょう。
おすすめのガスバーナー
ブランド | イワタニ・プリムス | SOTO | ジェットボイル |
商品名 | ウルトラバーナー P-153 | アミカス SOD-320 | MiniMo ミニモ |
写真 | |||
重量 | 110 g | 81g | 400 g |
梱包サイズ(cm) | 11 × 8.6 × 4.8 | 4 × 4.3 × 7.5 | 20 × 16.5 × 13 |
火力 | 3600 kcal/h | 2600 kcal/h | 1404 kcal/h |
耐風性 | ◎ | 〇 | ◎ |
特徴 | 圧倒的な火力 安定した炎 携帯性が良い 4本のゴトクで安定性◎ どんな料理も対応可能 | 十分な火力 最も軽量・コンパクト 3本のゴトクで安定〇 | 独自の構造で圧倒的な省エネ お湯を沸かすガス消費量は他の半分 コッヘルなどオールワンセットで収納性◎ ゴトクがついて料理もできる |
これらのバーナーは使いやすさや機能性が高く評価されているため、初心者から上級者まで幅広い登山者におすすめです。
自分の登山スタイルや予算に合わせて選んでみてください。
調理器具(コッヘル・マグカップ・カトラリー類・マルチツール)
テント泊登山では、手軽で美味しい山ご飯を楽しみたいもの。
そんな時に欠かせないのが調理器具・食器類です。
今回は山料理で使う調理器具
- コッヘル
- マグカップ
- カトラリー類(フォークやスプーンなど)
- マルチツール(ナイフなど)
について、まとめました。
- 重さと収納性:軽量でコンパクトに収納できるものを選びましょう。
- 材質:アルミニウムは軽量、チタンは耐久性が高く軽量、ステンレスは丈夫で耐久性があります。用途や好みに合わせて選びましょう。
- 機能性:料理を楽しむために、必要な機能を持ったマルチツールやカトラリー類を選びましょう。
コッヘルやカップなどは、素材によって性能が異なるため、以下にまとめました。
材質 | アルミニウム | チタン | ステンレススチール |
---|---|---|---|
重さ | 軽量 | 最も軽量 | 重め |
熱伝導性 | 高い | 中程度 | 中程度 |
耐久性 | やや低い | 高い | 高い |
耐食性 | 中程度 | 高い | 高い |
値段 | 低価格〜中価格帯 | 高価格帯 | 低価格〜中価格帯 |
お手入れ | 比較的簡単 | 簡単 | やや難しい |
自分のニーズや好みに合わせて、お気に入りの調理器具を見つけて、山のテント泊をより一層楽しんでください。
調理器具には以下のような種類がおすすめです。
おすすめのコッフェル
コッフェルは、お湯を沸かすとき、調理や食器として使える多目的に使用できる鍋です。
また、お米を炊けるメスティンはとても人気です。
初心者の間は、クッカーや食材の持ちすぎで荷物が重くなりすぎないように注意してください。
おすすめのマグカップ
カップは、飲み物を飲むための容器で、折りたたみ式やスタッキング式など様々なデザインがあります。
スノーピークのまぐはおしゃれでとてもかわいいデザインをしています。
登山中に、コーヒーなどを入れてテンションが上がるお気に入りのマグを選んでみてください。
おすすめのマルチツール
マルチツールは、ナイフ、フォーク、ハサミ、栓抜きなど複数の機能を持った便利な道具です。重さや機能、材質に注目して選びましょう。
おすすめのカトラリー類
カトラリー類は、食事の際に使うスプーンやフォーク、ナイフなどの食器です。
折りたたみ式やスタッキング式、マルチツール式などがあります。
テント泊のすすめ!
この記事を通じて、初心者から経験者までテント泊登山に必要な装備について徹底解説しました。
これからテント泊に挑戦する方や、もっと快適なテント泊登山を求めている方にとって少しでも参考になれば幸いです。
あなたも大自然と一体になりながら、忘れられない大冒険に挑戦してみませんか?

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