こんにちは。
登山歴 10年 山が大好きな僕 おるおる です。
しかし、妻は登山が嫌い。登山嫌いな妻 ヨメジ がいつか山を好きなってもらえるように挑戦中です。
ヨメジが初めて登山に挑戦した木曽駒ヶ岳は灼熱地獄。頂上でヨメジが涙する事態に陥りました。リベンジを誓っての西穂高独標では再び猛暑。岩稜地帯で恐怖したヨメジは登山を嫌いになりました。今までの登山記録はコチラ。
夏山登山から2か月が経過して、登山嫌いな妻をつれて今回は秋山に挑戦です。
◇登山嫌いな妻 秋山に連れ出される
2018年10月 母校の大学祭で東京に行くこととなった僕たち2人!東京からなら途中で一泊すれば日帰りで北アルプスに登れるのではないかと再び計画を立てることにしました。前回の登山から2カ月が経っていたこともあり、ヨメジを何とか説得できました。
どの山に登るかがポイントになります。この時、僕の中では答えが出ていました。それは、燕岳!僕が登山にハマった一番好きな山です。ただし、北アルプス三大急登の合戦尾根を登る大変さがあります。コースタイムが往復で約7時間とヨメジの制約6時間をオーバーしていますが、絶景広がる景色と山小屋でのケーキを食べれば元気になるはず!
必死の思いで燕岳の魅力を伝えました。
まぁ、久しぶりだからいいけど、暑いのは嫌だよ
10月の山は暑くない。むしろ寒いくらいなので、ちょうど良いと訴えて了承を得ました。
◇登山嫌いな妻 東京から登山口へ~アクシデント発生で予定変更~
2018年10月 母校の大学祭に向かい、朝から大雨の中、新東名で東京へ向かいます。雲が太平洋に向かって流され、空が一気に晴れ渡りました。
静岡では富士山が見えています。
僕とヨメジは、久しぶりの大学に帰って、旧友とも会うことができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。友人たちから夜ご飯も一緒に食べようと誘われましたが、山に行くので丁重にお断りしました。
午後4時になって中央道から安曇野へ向かいます。夕暮れ時の八ヶ岳の雄大な景色を見ることができました。
夕暮れに染まる八ヶ岳を見ながら、明日の登る山に期待が膨らみます。
うつくしい山並みに心が高まります!車中泊はNGという制約があったので、安曇野市内にある旅館で一泊することにしました。割安でしたが温泉や卓球台もあり、楽しい時間を過ごしました。
ところが、夜になってそろそろ寝ようとしたとき、ヨメジが「体調がすぐれない」と訴えます。明日は早朝から登山を開始するのに、体調不良は厳しい。さらに、燕岳は北アルプス三大急登を登らないといけないので不安が残ります。あきらめようかとヨメジに相談しました。
明日の山はあきらめる?
短いコースでしんどくなければいいよ
久しぶりの登山を楽しみにしていたことを知ってくれていたので、ヨメジは登っていいと言ってくれました。部屋で地図を開いて登れそうな山を探します。安曇野から近い距離で登れる山はたくさんあります。あまり詳しくなった僕は必死でした。
見つけた山は八方尾根!!ゴンドラやリフトで、高度を上げられて山頂に行かなくても美しい八方池があることを思い出しました。八方池までのコースタイム往復 2h30min.であり、険しい難所もありません。白馬三山が正面に見渡すことができて展望も良いことがわかり、ヨメジと一緒に登れると判断しました。
ここしかない!!!
早朝、朝ご飯を食べずに旅館を出発。八方尾根の登山口はゴンドラアダムとリフトを乗り継ぐルートを選びました。旅館からはゴンドラの乗り場まで約1時間で到着しました。連休だったため、多くの人が集まっていました。
八方池までのルートはコチラです。
難易度:★☆☆ 技術力:★☆☆
八方池山荘 → 八方池(40min.) → 2490m地点(50min.) → 八方池山荘(70min.)
※今回の登山は後半に八方池から先は猛ダッシュしたため参考になりません。
八方山 / おるやま△登山嫌いな妻と山に行くさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
◇登山嫌いな妻 八方尾根を目指す
早朝、ゴンドラ乗り場の駐車場に到着した僕たち2人。駐車場はすでにほぼ満車でしたが、ギリギリ駐車することができました。
ここは長野オリンピックが開かれたゴンドラだということを知りました。天気は曇り気味で少し不安は残りますが、山頂は晴れると信じて乗り込みます。
久しぶりの登山なので僕はテンション高め。ヨメジの体調はあまり良くないですが、元気にふるまってくれていました。何よりもゴンドラとリフトに乗るだけで、登山をしなくていいのでご機嫌(*´▽`*)
ゴンドラからリフトに乗り換えるときにスキー場のゲレンデを歩くのですがすごくきれいな紅葉が見ることができました。さらに、リフトにのってどんどん高度を上げていきます。
ゴンドラを下りて、リフトは1回乗り継ぎを行います。美しい紅葉が広がり、ヨメジも僕もテンションが高まります。
リフトの終着点である八方山荘に降りると、雲が晴れてきてうつしい景色が広がりました。気温は少し肌寒いくらいで初めての涼しい登山になりました。
◇登山嫌いな妻 八方尾根を歩く
AM8:30 登山開始!ヨメジの体調はあまりよくないのでゆっくり登ります。登り始めから正面には百名山の五竜岳が見えてきました。
雲がかかって他の山は見えませんが、青空が広がっていて天気が好転することに期待がもてます。
秋の紅葉の季節ということもあり山が赤く色づいています。標高が上がるにつれて斜面の反対側に白馬の山々が顔を出してくれました。どんどんテンションが上がっていきます(´▽`*)
標高が上がるにつれて、美しい青空と紅葉する山々がどんどん現れます!僕もヨメジも楽しみながら進みます。
尾根にあがって来ると反対側山が視界に飛び込んできました。雲が晴れて白馬三山が姿を現します。展望が開けて、僕のテンションもさらに上昇😆。
お、雲が晴れてきた?! お~、なんか晴れてきた~(´▽`)
お~なんかここいいかも!
ヨメジが山を褒めてくれまして、すごくうれしいです。
お~、やっぱすごい景色だよね!!
今年、ヨメジは3回目の登山で初めて山の景色を褒めてくれたので、僕のテンションは爆上がりしました!稜線の向こうには不帰嶮が見えてきました。日本3大キレットの一つで難所の岩稜地帯です😱
天気がどんどん回復してきて、白馬三山の山々がどんどん見えます。青空が広がってほんとうにきれいとしか言いようがありません。
いつもなら山の名前を説明したいところなのですが、後立山連峰は勉強不足で説明できません。そのため、ヨメジに山の紹介もすることはできませんでした。今振り返ると、山の説明をしてヨメジの機嫌を損なわなくてよかったと思いました。登山開始から約1時間30分でケルンにでます。
見下ろせば八方池が見えました。白馬の雄姿を見ながら、きれいな池の水がなんと美しいことか!!
青空が広がり、山の紅葉がさらに際立って大満足の山旅になりました。
いいじゃん(´ω`)
今回の登山のゴール八方池で記念撮影をします。ちなみに、登山の暑さと紫外線対策でヨメジはフェイスマスクを装着していました😁
ただ、まだ1時間30分しか登っていないので、僕の山欲がうずきます。ここで下山すべきか?まだ進むべきか。
現在の時刻は AM 9時。下山しても10時にはリフトに乗れます。ここから約2時間登れば、唐松岳のピークがあります。往復すれば約5時間で下ることができます。
どうしても、もっと先に登ってみたいという僕の願望に突き動かされました。八方池からリフト乗り場までは約1時間。ただ、ヨメジの体調が悪いのでもう少し時間がかかるはず。
僕だけがもう少し登山を堪能してから猛ダッシュで降りれば、ヨメジがリフト乗り場に到着するまでに追いつけるのではないかと考えました。
もう少しだけ登ってきてもいい?!
いってらっしゃい(´・_・`)
笑顔も何もなかったですが、許してもらいました?!ヨメジにお小遣いを持たせて、リフト乗り場の前にある八方池山荘で時間をつぶしてもらうことに。ただ、山でヨメジを待たせるのは原則NGです。登りのタイムリミットを30分と決めて別れました。
◇八方尾根の爆速登山開始
体調の悪い中、ヨメジが八方池まで一緒に登ってくれたことに感謝しつつ、僕は頂上を目指します!すこし小走りになりながら、どんどん高度を上げていきます。
「ここをヨメジと登れたら幸せだろうなぁ」とか、「この景色を見たらヨメジは山を少し好きになるんじゃないかなぁ」など、独り言をブツブツ呟きながら登っていました。
美しい白馬三山!!!
荒々しい不帰嶮!!
登りきりたい唐松岳山頂!!
とにかく、美しい大絶景が広がってテンション爆上げです。ナナカマドやダケカンバの紅葉する中も歩きました。
ヨメジと別れてすでに30分を経過しています。青空と白馬の雄大な景色が見えて、まだまだ登りたい衝動がありました。
どうする?!ここで引き返す?!
山頂まではどれだけ急いでもまだ1時間以上はかかる位置。独りで自問自答します。
いや~、でももう少し登りたいよね (´▽`*)
でも、ヨメジは体調悪い中待ってくれている。そうだ、山は逃げない!山とヨメジどちらが大切かなんて決まっている。
ヨメジと早く会って安心させること、感謝することが第一だ!
僕の目標は登山嫌いなヨメジが登山を好きになって山に一緒に登ることだと気づきここで引き返すことにしました。
青空と大絶景の中、下山を開始します。およそ2時間で八方池山荘に到着する予定。まずは八方池まで一気に下ります。
途中で何度も立ち止まり、写真を撮ながら急ぎました。
ヨメジが寂しい思いをして待っているはずだと考えるだけで足取りが早まります。猛ダッシュで下山だ!安全を確保しながら急きました。景色がきれい!!お、写真撮ろうっと(;^ω^)
ここもきれいだなぁ(*^-^*) お、八方池が見えてきたぞ!!
あと一息で八方池に到着です。
八方池まで下りてきて、鏡白馬の写真をパシャリ!
さらに一気に駆け下りていきます!しばらくして、木道を超ると八方池山荘が見えてきました。
ヨメジと別れてから、60分が経過していました。ラストスパートです!
リフト乗り場に到着。周りを探しても見当たらなかったので、山小屋の中をチェックしました。小屋に入ると、うどんをすするヨメジがいました。
お待たせ~。
あれ?!以外に早かったね。ほとんど待ってないよ
おなか減ったからうどんでもたべよと思って待ってた
ヨメジを待たせて寂しい思いさせないために猛ダッシュで下りてきたよ
山は逃げないし(´▽`*)
もっと待たされると思ってたから、うれしい~(*^▽^*)
喜んでくれたヨメジに改めて感謝しつつ、僕もうどんを少し頂きました。うどんを食べ終わって、リフトとゴンドラを乗り継いで下山していきます。短時間ではありましたが、非常に充実した山行になりました。心残りの唐松岳へはいつか再挑戦しようと思います。
◇最後に
- 体調が悪いときは無理をしない。
- 山は逃げない。
当たり前のことかもしれませんが、今回の学びは非常に大切な内容だと思います。山やアウトドアが嫌いな人と一緒に楽しむためには、パートナーへの心遣いが重要だと学びました。どうしても自分の楽しみを優先したくなりますが、一緒に楽しめたほうが良い思い出になると思います。
まだまだ妻は登山が嫌いですが、いつかは好きになってくれると信じて挑戦を続けていきます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回も読んで頂けますと幸いです。
ブログランキングにも参加しました(*^▽^*)
上が「人気ブログランキング」、下が「にほんブログ村」です。
押していただけると、こんなブログでも見て頂けていると元気を頂けてすごくうれしいです!!
次回のお話
登山嫌いな妻が初めての山登りを初めて3回目。少しだけ景色に感動してくれて山を好きになったのではないかと期待してしまいます。次回の山は1年目最後の登山!冬直前の御在所岳へ挑むことになりました。登山嫌いな妻 ヨメジがいつか山を好きになってくれると信じて挑戦を続けます!
コメント