こんにちは。登山大好き おるおる です。
しかし、妻 ヨメジは登山が嫌い。一緒に登山を趣味にしたいと挑戦を初めてすでに4年目の春を迎えました。僕が一緒に山へ行きたいと嘆願し続けて3年を過ぎています。いまだに登山開始直後は、ヨメジの機嫌が悪く、ブチキレながら登ったことも何度もあります。ヨメジが過去のブチ切れたエピソードはコチラ( ;∀;)
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「登山嫌いな妻や家族に山の魅力を伝えたい」、「アウトドア・登山の楽しみを家族と共有したい」。この記事はこんな悩みを持っている方に、僕 おるおるが 登山嫌いな妻と一緒に山へ登る挑戦を通して、勇気になれればとの思いで書いています。ぜひ、最後まで読んでください。
◇登山嫌いな妻 大雪の雌阿寒岳に挑む
2020年5月 僕たちは雪山にいました。
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ここは妻の地元 北海道 釧路にある百名山 雌阿寒岳の駐車場です。
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5月というのに前日に振った大雪で山は白銀の世界。雪山登山は大反対だったヨメジですが、今回はヨメジの母 ハハジがいるため様子が違います。山頂はあきらめて行けるところまで登るこを了承してくれました。ハハジは2年前に登山を始めたばかりですが、すでに12本アイゼンを装着。僕たち2人は軽アイゼンで登ります。すでにヨメジよりも圧倒的に山にドはまりしたハハジ。その血を受け継ぐヨメジも素質があるはずと期待してしまいます😳
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今回登る山は雌阿寒岳 ふもとの野中温泉から登り始めます。
今回の登山コースはコチラ!
コースタイム:3h ※休憩1h
難易度:★★☆ 体力:★☆☆
野中温泉登山口 → 5 合目(1h30min) → 登山口(1h)
雌阿寒岳・阿寒富士・白湯山-2021-05-01 / おるやま△登山嫌いな妻と山に行くさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
雪山のためコースタイムはゆっくりです。軽アイゼンで登りましたが12本の装着がおすすめ。
駐車場から登山口までは約5分の道のり。道路は塩化カルシウムが撒かれているため雪は解けてありません。カッカッカとアイゼンが硬いアスファルトを踏みしめる音が響き渡ります。
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雌阿寒岳は活火山なので登山口に温泉が湧いています。道路脇には真っ白になった温泉の川が流れていました。
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いよいよ登山口に足を踏み入れます。
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雌阿寒岳の登山口から3合目あたりまでは樹林帯を登っていきます。積雪量は3cmくらいで傾斜も緩やか。登山届を提出していざ出発。
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徐々に太陽が出てきて、森の中に日が差し込んできました。気温が高くなることで、木の上の雪が溶けだして森の中は雨のように水と雪の塊が降ってきます。雪が頭に当たるとビックリするし、かなり痛い。少しビビりながら進みました。先頭を行くのはヨメジ!雪山なのに機嫌よく登ってくれています。よくよく考えると、ヨメジは僕よりも雪国経験がはるかに豊富なので、これくらいの雪なら驚くことはありません。危険性を知ってるからこその雪山反対派でした。
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徐々に傾斜が厳しくなります。しっかり足元を確かめながら慎重に進むヨメジとハハジ。頭上から雨のように雪のかたまりが落ちてくるためレインウェアを着ました。
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僕は本格的な雪山を登るのが初めてだったのでとても楽しんでいます。
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少しずつ木の高さが低くなってきて日の光が森が明るくなってきました。標高が上がるにつれて積雪の量が増えてきます。アイゼンが聞いているので怖さはありませんでした。
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◇雌阿寒岳 まだ一合目? それでも元気 登山嫌いな妻
だいぶ登ってきただろうと思ったところでようやく1合目の看板!?ペースがすごくゆっくりで、夏山とは全然レベルが違います。
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積雪も1mを超えてきていました。この日は登山者が多かったこともあり、先に登っている人たちのおかげでトレースができていました。登山道はしっかり踏み固められていてすいすい登れます。
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あまりの楽しさと美しさでテンション爆上げの僕!これが雪山でーす!!
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ヨメジがカメラマンを交代してくれたおかげで僕のテンション爆上げシーンが撮れていました。着実に頂上を目指す僕とハハジ。樹林帯を超えたらどんな景色が待っているのか期待が膨らんでいきます。
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ヨメジのテンションが高いシーンも捉えていました!
![ヨメジ](https://yamazuki.net/wp-content/uploads/2022/05/girl_13.png)
いえーーい!
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再びカメラマンは僕が交代。木の上に雪がもっさり積もっていて前日の降雪量が多かったことがわかります。この木の上の雪が後に惨事を生む結果になると知る由もなく…。
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段差が大きなところは小さな梯子がかかっていました。アイゼンで登るのはなかなかに危険。慎重に登っていきます。
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美しい雪の世界で踊るヨメジ!ちょっと疲れ始めたハハジ。口数が減っていました🤣
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◇魅力度MAXの大雪の雌阿寒岳と登山嫌いな妻
はっと気がつくと視界が広がり、青空と雌阿寒岳の山頂が見えました。雲の流れが非常に早くて大興奮するヨメジ!空を指さします。
![ヨメジ](https://yamazuki.net/wp-content/uploads/2022/05/girl_13.png)
すごーい!
見てあの雲の動きはやーい!!
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木の高さも一気に低くなり雪がたくさん積もっています。これだけの雪山を登山できる日が来たことが本当にうれしい。でも、常に危険が隣り合わせの雪山なので気は抜けません。足元に注意しながら慎重に歩きます。
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振り返れば、どこまでも見渡せる広大な大地。大自然広がる北海道を見渡せました。
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夏は木の下をくぐりながら歩く道も今日は木の上を歩いています。積雪量が2m以上あるように思いました。
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![ヨメジ](https://yamazuki.net/wp-content/uploads/2022/05/girl_13.png)
ありの~ままの~♪
雪の女王降臨!雪が避けてヨメジの歩く道を切り開いているように見えます。やはり雪国で生まれたヨメジは雪の女王だったのかも知れませんね😁
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とにかく美しい雪の雌阿寒岳。青空の雪山をどんどん登っていきます。風もなくこのまま山頂に行けるんじゃないかと期待してしまいました。
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谷間を超える途中にヨメジが雪に何かを書いています。気が済んで再び進むヨメジとハハジ。
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追いついてみると、ヨメジが書いていたのは・・・「ハイジ?」。「アルプスアルプス」と僕がずっと言ってるので、雪山の少女 ハイジってことかもしれませんね。
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見上げれば大絶景!雲の流れが猛烈に早くて頂上は爆風の予感。ただただこの景色を眺め続けたかったです。
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どんどん雪が深くなります。先に登っている人が多いのでトレースがしっかり作らていて歩きづらさはありませんでした。しっかりと雪を踏みしめて登ります。
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4合目に到着。
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さすがに雪が深くなってきたこともあり、軽アイゼンでは危ないと判断。さらに、頂上は爆風だと他の登山者からも情報を得ました。
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きれいな景色のところで休憩して帰ろうということになりました。必死に雪の山道を登り続け、雌阿寒岳の美しい湖 「オンネトー」が見えてきました。遠くには大雪山系が望めてうつくしい北海道の大自然を堪能します。5合目を超えたところでゴールとしました。
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雪山をここまで登れて本当に感謝です。バンザイするヨメジに感謝ですね。
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休憩には、おいしいフルーツサンドを頂きました!
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オンネトーを望む僕とハハジ。次は山頂まで登ってみたいですね。
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◇雪の雌阿寒岳 下山開始
僕は花粉症明けの登山で、まさかの雪山に登れて大満足!下山を開始してもウキウキが止まりません。大自然が広がる北海道の美しい景色は魅力満点でした。
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下りは早いもので樹林帯手前まで降りてきました。途中で休憩していると、ヨメジが雪だるまをつくっています。あの映画のように動いてくれると楽しいのに。。。青空の雌阿寒岳に別れを告げて下りていきます。
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樹林帯に入ると、難所が待っていました。日が昇り気温が高くなったことで木の上の雪がかなり解けていました。大粒の雪と水が降ってきてまるで豪雨。大きな雪の塊が頭上からどんどん落ちてきて、とにかく冷たいて痛くてびっくりします。こんなことを経験するとは思っておらず驚きでした。
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足元は雪で滑りやすいため、スピードを出すこともできません。安全第一でなんとか下山できました。ヨメジとハハジの3人で登った初めての雪山の雌阿寒岳登山はこれでおしまいです。
◇ご報告
下山後は野中温泉でしっかり温もりました♨家に帰る前にオンネトーから雌阿寒岳と阿寒富士を望みます。左側の雌阿寒岳のさらに左斜面にいたと思うと不思議な気持ちになりました。
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ヨメジは山を好きになっていませんが、「ヨメジと僕の2人での登山への挑戦はこれで終わり」になります。
本当に長い間お付き合いくださり、ありがとうございました。
「えっ!?これであきらめてしまうんですか?」と少し残念に思って頂けたなら、僕の挑戦記も読者の皆さんに少しは喜んでいただけたのかとうれしくもあります。
実は、この時、新たな命がヨメジのおなかに宿っていました。そのため、ヨメジとの登山は休止。次の登山は登山嫌いな妻とだけではなく、3人目の家族を迎えての親子登山になります!
そして、2022年1月に娘 ミニジが誕生。2022年11月、再び雌阿寒岳に戻ってきました。いつか一緒にあの頂に立とうね!とミニジに話しかけました。返事はありませんでしたが、いずれ登ることになるでしょう☺️
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
これからもおるやま登山ブログ「登山嫌いな妻と無属性の娘をつれた親子登山」をよろしくお願いします!次回の登山挑戦記は、2022年秋 娘が9ヵ月でベビーキャリアに初搭乗!あきらめていた登山を再び開始したところから始まります。
次回も読んで頂けますと幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
ドラマチックなエンディングに驚きました^^w
いや~、まだまだ続けられるみたいで良かったです
北海道の山は行く機会がないので刺激になります
これからも楽しみにしています
たむさん
いつもコメントありがとうございます。
昨年の10月から新しい家族を迎えて新たな山旅が始まりました。
また、親子登山もこれからブログ書いていきます。
引き続き、応援頂けますと幸いです。