【登山嫌いな妻】初登山敗退記 灼熱の木曽駒ヶ岳に挑んだ日!~この日、山を嫌いになりました~

※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

「登山が嫌い」「アウトドアが苦手」と家族に言われたことはありませんか?

こんにちは。

登山歴10年の山が大好きな僕 おるおるです。ちなみに、僕の妻 ヨメジ は登山が嫌い。そんな妻がいつか登山を好きになってくれる日が来ることを信じて挑戦しています。

このブログはこんな人に向けて書いています。

✅登山が嫌いな家族と山に行きたい

✅アウトドアが苦手な人と楽しみたい

僕が 登山嫌いな妻と山に登り、挑戦と失敗談を綴りながら得た学びを通して、山の魅力をお伝えしていきます。ぜひ、参考にしてみてください。

登山嫌いな妻 と結婚!?

2018年の夏 ヨメジが結婚するために地元の北海道 釧路から名古屋に引っ越してくれました。釧路の夏の最高気温は10℃を下回る日もある寒冷地の出身です。この年の名古屋は最高気温が 40℃ を記録する酷暑!ヨメジは暑さにやられて参っていました。名古屋の暑さに対して、ヨメジは毎晩ブチ切れ!

ヨメジ
ヨメジ

 「なんでこんな暑いの!?死ぬんだけど・・・🥵」

節電のためにエアコンをあまりつけないため、ずっと機嫌が直りません。エアコン温度が20℃になると、ヨメジの機嫌が一気に回復することを学びました。そんな結婚生活を続けていく中で、僕は登山に一緒に行きたいという野望がありました。

夏も本番に近づいているので、一緒に山へ登ろうと提案することに!本格的な登山をしたことのないヨメジは山に興味がありません。しかし、「ヨメジは大自然の中で育ったので、自然が多い山を嫌いなはずはない!」と確信していた僕はヨメジを登山に誘ってみることにしました。

ヨメジ
ヨメジ

「え~登山!?全然興味ない。

 しんどいだけやん。」

おるおる
おるおる

「山はね、自然がたくさんあって、すごく涼しいんだよ。」

ヨメジ
ヨメジ

「え~、まぁ涼しいんだったら一回行ってもいいかもね~」

おるおる
おるおる

「わー、ほんとに?!

 やった~、ありがとう(*´▽`*)」

酷暑の名古屋に感謝です。「涼しい山」というキーワードで、登山のOKが出ました。ウキウキして登山計画を練り始めます。まさか初めての登山であんな悲劇が起こるなんて知る由もなく・・・。

◇登山無属性な妻 ヨメジと初登山計画を立てる

登山が初めての人におすすめの山をネットや雑誌で徹底分析。さらにヨメジからのヒアリングを加えると、導きだされた条件がこちらです。

初心者向け登山の条件

  • コースタイム:長すぎないこと 日帰り往復3~4時間まで

  ※疲れを残さず楽しいと思えるコースタイムを選択

  • 景色がきれいな山を選ぶ

  ※山の醍醐味は、大絶景を望むこと!

  • おいしい山ご飯があること

  ※山で食べるご飯はおいしくて魅力度UP

当時の僕は安易に、これだけの条件を満たせばヨメジが山を好きになるだろうと考えていました。今思えば、本当に浅はかな考えです。条件がマッチする山を選んでみました。

① 北アルプス 立山の雄山ピストン

ケーブルカーとバスを使えば、標高2450mの室堂平に行くことができます。氷河に削られた山並みに囲まれた美しいカールの絶景。コースタイムは約3時間。条件にマッチしたとても良い山です。ただ、ヨメジから車中泊をNGとされてしまったため断念しました。

② 北アルプス 西穂高独標

岐阜県の新穂高温泉からロープウェイで2,156mの登山口の駅にまで一気に標高を上げることができます。コースタイムは約4時間。独標は時間的に問題ありませんが、岩稜地帯を登る可能性があるため、ハードルが少し高めと考えてやめました。

中央アルプス 木曽駒ヶ岳

最後の候補が、中央アルプス 木曽駒ヶ岳です。登山口のあるバス亭まで名古屋から2時間。バスとロープウェイを乗り継いで、2,612mの千畳敷カールに到達します。氷河に削られたダイナミックな山容は、ヨーロッパのアルプスを連想させる美しい絶景が広がります。山頂までのコースタイムは往復約4時間。条件を完全にクリアしていました。ヨメジの初登山は、木曽駒ヶ岳に決定しました!

◇登山無属性の妻 ヨメジ 初めての本格登山へ!

登山初心者ではありますが本格的に山を始めるということで、ヨメジには①登山服、②登山靴、③雨具を購入しました。雨具とお菓子をヨメジが昔から愛用していた小型リュックに詰め込んで準備完了!残りの食料や水分は僕のザックに詰め込みました。

一週間前から毎日天気予報とにらめっこ。ばっちり晴れマークの土曜日に早朝に出発です!

午前3時に起床した僕。

場所は自宅です。登山に出発するための厳しい条件がありました。

条件① 車中泊NG!

山は早出早着が基本のため、前泊で登山口近くでの車中泊はよくあります。しかし、ヨメジから車中泊は断られます。

ヨメジ
ヨメジ

「えっ、車中泊?!絶対いや」

名古屋の自宅から登山口のあるバス停まで約2時間でつくので、5時に出発できればバスの始発に間に合います。

条件② 早起きは嫌

早朝3時に起きて出発する旨をヨメジに伝えました。反応はもちろんNGです。

ヨメジ
ヨメジ

「え~、そんな朝早くとか起きれないよ(;´Д`)」

なんとか、朝早く起きて出発する方法を提案してみました。

おるおる
おるおる

「OK!!OK!!じゃぁ起きなくていいよ。

 もうね、服の着替えから車に乗せるまで全部僕がやるから、寝てるままいいんだよ~。」

ヨメジ
ヨメジ

「まぁ、それならいいよ」

なんとか二つの条件をクリアして登山に挑めることになりました。

午前2時、僕は起床。

遠足前のウキウキした気持ちで寝てるようで寝ていない状態でした。うとうとしながら自分の着替えを済ませます。ヨメジは熟睡中。

まず部屋の明かりを小さくつけて少しだけ物音を立てて準備をします。レンタカーに荷物を積み込んでいきます。

外は少しずつ明るくなり夏休みの香りに包まれていました。少し蒸し暑いけどこれこそ夏!!部屋に戻ってさらに部屋の明かりを増やしていきます。徐々に部屋が明るくなることで、朝が来たような錯覚をヨメジに与えることに成功しました。

ヨメジを登山服に着替えさせます。寝ぼけるヨメジが気づかないうちに登山服になりました。ヨメジの歯磨きと顔を洗うのだけは自力でお願いして、忘れ物がないかを最終チェック。

時刻は4時半になりました。寝ぼけているおかげで、ヨメジは不満を言うこともなく助かりました。ヨメジを車に乗せて出発です!

午前5時出発かと思いまいしたが、ヨメジからおなかすいたコール。セブンイレブンで朝ご飯と昼ご飯を調達しました。コンビニに寄り道したため、すでに5時半を超えていました。このままでは、休日の木曽駒ヶ岳の駐車場は激込みするから止められなくなる可能性大。少し焦りつつもそんなそぶりはヨメジに見せずに運転していきます。

◇登山嫌いな妻 中央アルプス 木曽駒ヶ岳に挑む 

約2時間半の道のりで、無事に木曽駒ヶ岳の登山口に続く「菅の台バスセンター」に到着しました。今回登ることになる木曽駒ヶ岳のコースをご紹介します。

木曽駒ヶ岳 登山コースはコチラ

菅の台バスセンター → 千畳敷駅 登山口 ※バスとロープウェイで移動

コース:千畳敷駅~山頂ピストン

千畳敷駅 → 宝剣山荘 (1h) → 中岳 (30min) → 木曽駒ヶ岳頂上 (30min) →  宝剣山荘 (40min) → 千畳敷駅 (50min)

難易度:★☆☆

中岳・木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳) / おるやま△登山嫌いな妻と山に行くさんの中岳(長野県上伊那郡宮田村)木曽駒ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

登山初心者におすすめされる有名なコースを選択しました。

始発のバスに乗り込んで、ロープウェイ乗り場まで移動します。

バス停

さらに、ロープウェイに乗り継いで千畳敷駅 標高 2,612 mまで上がっていきます。ロープウェイの窓からは青空と美しい緑生い茂る山が見えてきました。

ロープウェイから見える千畳敷カール

千畳敷駅の正面には抜群の景色が広がっていました。南アルプスの峰々と富士山を望むことができます。

南アルプスを望むヨメジ
おるおる
おるおる

「ヨメジーどうだい、南アルプスも富士山も見えてるよ~。

 すっごくきれいだね~(´ω`*)」

ヨメジ
ヨメジ

「ふーん、山だね(゜_゜)」

とてつもなく反応が薄い。これだけの美しい景色が広がっているのになぜ!?まだ、その理由に気づくことができない鈍感な僕でした。この疑問は後々わかっていくのですが、妻の地元は北海道の釧路です。大自然は日常生活ということもあり、大自然は日常生活と同じでほとんど感動しません。僕は初めて木曽駒ヶ岳に来たということもあり大興奮の景色!!山の魅力を感じるポイントは人それぞれ違うことを知りました。それはまだ先のことですが・・・。

これだけ晴れ渡ってきれいに山が見える景色は少ないんだけどなぁと思いつつ。

おるおる
おるおる

「じゃぁ登っていこう!!

 これが氷河で削られてできた千畳敷カールだよ(´▽`*)」

ヨメジ
ヨメジ

「え?! あんなところ登るの?!あぶなっ!!Σ(゚Д゚)」

千畳敷カールを眺めるヨメジ

ヨメジの反応は絶景への感動ではなく、危険度が優先しました。ぶつぶつと怒りながらも登り始めてくれました。ヨメジの歩き方がすごく山歩きに慣れています。登山靴を履いて歩くときは、足を地面にべたべたとつくように歩くのが様になっていました。登山靴を購入する際に、スタッフさんに褒めてもらえるほどの足さばき!その理由は、雪国育ちのヨメジは幼稚園時代から路肩に除雪されてできた雪山を上り下りしていたことがわかりました。その時の経験が山歩きの才能を開花させました。

乗越浄土までの道のりは急登が続きます。しかも、この日は猛暑でとてつもなく暑い。。。登りきるときにはバテバテになりました。ついつい、山に問いかけます。

おるおる
おるおる

「あれっ!?山って涼しいんじゃないの??」

ヨメジは何も言わず、汗だくになりながら必死に登ってくれました。

浄土乗越を登るヨメジ

宝剣岳や空木岳方面、奥には南アルプスの峰々が望めます。

景色はきれいでしたがとにかく暑い( ;∀;)バテバテになりながらも山頂を目指します。天狗層から中岳を超えて駒ヶ岳山頂の稜線を歩いていきます。

宝剣山荘ではすでにテンションがダダ下がりのヨメジ。無言で山頂を目指していきます。

 宝剣山荘とヨメジ ※かなり疲れている。。。

中岳山頂を超えて、いよいよ木曽駒ヶ岳山頂を捉えました。

中岳山頂から続く駒ヶ岳山頂までの道のりを見て、ヨメジは完全に無言になっていました。僕も会話を続けようにも暑すぎて言葉が見つかりません。水分を飲みながら進みました。途中で御嶽山の山容が見えました。

中岳への稜線と宝剣山荘

ようやくの思いで到着した山頂は360度の大展望が広がっていました。

木曽駒ヶ岳に無事登頂!笑顔で記念撮影です(*´▽`*)

。。。しかし、あとから見返したこの写真のヨメジの顔は引きつっていました。。。

 木曽駒ヶ岳登頂しました!

山頂からは360度の大展望が広がります。北アルプスの乗鞍から槍ヶ岳までがっつり見えていました。

中央アルプスから望む北アルプスの峰々

いつかはヨメジと一緒にあの山に登りたいなぁなんて、妄想が膨らみます。感動のあまり、ヨメジに山の紹介をしましたヾ(≧▽≦)ノ

おるおる
おるおる

「あれが北アルプスの乗鞍で、こっちが御嶽山、南アルプスも甲斐駒ヶ岳から見えてるよ~!」

楽しすぎてあちこちの写真を一通り取り終えました。

◇登山嫌いな妻 山頂で泣く

僕も木曽駒ヶ岳に登頂するのは初めて!大展望を楽しみつくして大興奮でした。ヨメジが頂上の近くで座って休憩していたので戻ります。

ヨメジがうつむいていました。よく見ると泣いています・・・。

おるおる
おるおる

「え~~!?どうしたん?!

 疲れたの?大丈夫」

すごく焦って、理由を聞きます。

ヨメジ
ヨメジ

「全然楽しくない・・・。。。

 涼しくない。。。つらい。。。」

自分のことしか考えれてなかったと僕は猛省しました。

おるおる
おるおる

「ごめんね~。すぐ降りよう~。冷たいアイス食べよー」

必死に謝っていたら少しだけ機嫌が戻りました。確かに景色はきれいけどヨメジは景色だけでは感動しないことを知りました。さらに追い打ちをかけたのが予想をはるかに超える暑さです。体感ですが35度を超えていたと思います。一番大切なヨメジにしんどい思いをさせて申し訳なさでいっぱいでした。

とにかく一目散に下山しました。頂上山荘に到着すると、冷たいクレープを発見しました!

おるおる
おるおる

「クレープ食べたい??」

無言でうなずいたので即購入!!

おるおる
おるおる

「はいっ食べて~」

クレープを差し出すとヨメジはクレープを見ていました。

無言でクレープを見るヨメジ。

クレープをかじると悲しそうな顔が少し柔らかくなり、コチラを見つめます。

無言でクレープを食べるヨメジ

無言で、むしゃむしゃクレープをかじるヨメジ。そしてTシャツの山男が顔を出してくれました!

こちらを見るヨメジと山男。

どうやら冷たいクレープのおかげで体温が下がって、ご機嫌を回復できたみたいです。本当に良かったです。その後、中岳山頂へ再び登った時にはヨメジのテンションもある程度戻っていて、写真撮影に応じてくれました。しかし、ヨメジの顔には笑顔はありません。

中岳山頂からこちらを見るヨメジ

すると、無表情で万歳してくれたヨメジ(∩´∀`)∩どうやらご機嫌はだいぶ戻ってきたようです。笑顔ではありませんが、少し楽しんでくれていると感じて僕も安心してきました。

中岳山頂で万歳するヨメジ

焦らず歩き続けて乗越浄土を超えると、最後の下りに入ります。ヨメジは高所恐怖症なのでストックを使いながら、一歩ずつ足場を確かめて降ります。まるで、千と千尋の序盤に出てくる湯屋の階段のようです。足を滑らせないでね(*´Д`)

高所恐怖症ヨメジの階段

親子連れの人とすれ違いました。お父さんは子どもさんの荷物を担いでいる姿が見えました。ヨメジも荷物を持ってほしそうです(;´∀`)

すれ違う親子登山者

ロープウェイまで距離はありますが、着実に標高が下がります。急にヨメジが笑顔でコチラを振り返りました。

ヨメジ
ヨメジ

「お花きれい~」

あたりを見渡すと朝は咲いていなかった、色とりどりのお花畑が一面に咲き誇っていました!お花とともにヨメジの笑顔がすごく素敵でした。

お花畑が咲き乱れます
おるおる
おるおる

「お~ほんとだ!!すげー(*’▽’)」

ヨメジが笑顔になってくれて、僕もものすごく笑顔になれました。さらに、ヨメジは雪渓の上をお猿さんが歩いているのを発見!動物を見ると元気を取り戻してくれるのでさらに嬉しくなります。猛暑でお猿さんも避暑地を求めて雪渓まで上がってきたのかと思いました。

お猿さんがいた位置。※写真だとはっきり見えませんでした。

ロープウェイの駅近くの千畳敷カールを散策しているとトゲトゲした山容が見えました。あまりの暑さで想定とは異なる登山になりましたが、何とか無事に下山です。

無事に下山した僕たち2人。ロープウェイとバスを乗りついで菅の台の駐車場に戻ってきました。

◇登山嫌いな妻 下山後のお楽しみは山じゃない

暑さを解消するために河原を発見していた僕。ヨメジを連れて寄り道しました。

駐車場横の河原にて

川が大好きなヨメジは大喜びで水遊びをして、ほてった体温が一気に下がります。雪解け水で増水した川で水遊びをしたら、ヨメジの機嫌はすごくよくなりました。

 二人の足跡

今回の登山ではヨメジが楽しめる魅力は少なかったと反省しました。妻からも重要なアドバイスを頂きました。

ヨメジ
ヨメジ

「登山は嫌いだけど、おるおると一緒に探検したりするのはいいよ。

 また、一か月後ぐらいになら山に行ってもいいけどね。

 その代わり、おるおるが一緒に行きたいって言うならもっと工夫して」

おるおる
おるおる

「了解!!」

本当にうれしいことを言ってくれました。次は失敗しないようにより念入りな計画と工夫をして挑戦していきます。今回の登山で、登山嫌いな人と登るための学びは大きく3つでした。

今回の学び

  • きれいな景色だけでは魅力に感じない
  • スイーツなどご褒美があるといい
  • 動物やお花畑、きれいな川があるとテンションが上がる

これらのことを想定して、次回も山に登っていきます。

今回のお話はこれで終わり。ヨメジと挑戦した初めての登山記です。惨憺たる結果でしたが、多くの学びを得て再び登ってもいいとチャンスがもらえたことに感謝です。次はどんな山に挑戦するかしっかり計画を立てて挑んでいきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

次回も読んで頂けますと幸いです。

次回のお話

登山が嫌いになってしまった妻 ヨメジ。しかし、そんな簡単にあきらめることはできません。再び山に登ろうと計画を立て始める僕 おるおる です。再挑戦に決めたのは北アルプス西穂高独標です。美しい大絶景の登山に挑戦していきます!次こそは、登山を好きになってくれるきっかけが築けると信じて計画を立てていきます。

ブログランキングにも参加しました(*^▽^*)

上が「人気ブログランキング」、下が「にほんブログ村」です。

押していただけると、こんなブログでも見て頂けていると元気を頂けてすごくうれしいです!!


登山ランキング

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました