
初めて登山に始めるけど、どの山がおすすめ?
家族が初心者だけど失敗しないための準備はある?
この記事はこのような悩みのある人に向けて書いています。
夏山は、「初めて登山に挑戦する人」「家族が登山初心者だから失敗したくない人」にとって、登山を始めるなら最高の季節です。
しかし、一番注意してほしいのが、無計画に登山に出かけて、山を嫌いになること。



妻と初めて登山して、様々な失敗をしたことで、山が嫌いになってしまいました💦今は、なんとか少しでも山を好きになってもらおうと奮闘中です。
この記事では、初心者におすすめの山と私の失敗談を紹介して、「一人でも多くの人に山を好きになってもらいたい」との思いで綴っています。
これから夏山に挑戦しようという方は、ぜひ最後まで読んで下さい。
【初心者向け】夏山 おすすめルート 5選
登山初心者と山に登る際は、以下の点に注意して選ぶことがおすすめです。
- コースタイム:3時間以内
- 景色がきれい
- スイーツや料理がおいしい
- 動物に出会える
- トイレがある
木曽駒ヶ岳(中央アルプス)


木曽駒ヶ岳(中央アルプス)は、ロープウェイで一気に標高2,612mまで到達でき、眼の前に広がる圧巻の千畳敷カールが魅力的です。
登山をしなくても、ロープウェイの駅周辺で散策するだけで、十分楽しめる絶景が広がっています。


木曽駒ヶ岳 山頂(標高2,956m)までは、コースタイムで約1時間半で登頂でき、山頂からの景色は最高です。


山頂までの道のりには、山小屋が複数あるので、トイレ休憩やスイーツも楽しめて、登山初心者の方でも安心して楽しめます。
ただし、夏のよく晴れた日は、気温が高くなり、灼熱登山で苦しむ可能性があるので、暑さ対策は徹底して下さい。



暑すぎて、妻が泣いてしまう大惨事になったので、暑さ対策はくれぐれも忘れないようにして下さい
登山嫌いな妻と登った失敗談は、下記にまとめていますので、合わせて読んでみて下さい。


乗鞍岳(北アルプス)


乗鞍岳(3,026m)は、「初心者のための山」と言われるほど、気軽に絶景を楽しめる魅力に溢れています。
スタート地点になる「乗鞍岳畳平(たたみだいら)」は、標高2,702mにあり、バスで一気に標高を挙げられ、ハイキング感覚で登れるのが魅力的です。
コースタイムは、バス停から山頂まで約3時間。
山頂までの道のりには、山小屋があるのでトイレ休憩もできて、安心です。





乗鞍岳は、登山嫌いな妻が納得する数少ない登山コースなので特におすすめですよ
詳しい登山の様子は下記にまとめていますので、合わせてご覧ください。


八方尾根(北アルプス)


北アルプス 八方尾根の中間地点「八方池」は、登山未経験者や体力に自身のない方におすすめの登山ルートです。
ゴンドラとリフトを乗り継いで、登山口に向かいます。
八方池までは、木道を通って歩けるので、履き慣れたスニーカーでも登れるのでハイキング気分で楽しめます。


八方池からは、正面に広がる白馬三山と鏡に映る山の景色を堪能できます。



八方尾根は「登山」という言葉のハードルを取り払い、「絶景の中を歩く楽しさ」を教えてくれる最高の場所ですよ
詳しい登山の様子は下記にまとめていますので、合わせてご覧ください。


美ヶ原


美ヶ原高原は、長野県中央部に広がる標高約2,000mの台地で、山頂の王ヶ頭からは、北アルプス、南アルプス、中央アルプスなどが一望できます。
登山口まではマイカーで直接アクセスでき、山頂の王ヶ頭(標高2,034m)までは30分ほどで到達します。
美ヶ原の驚くべきポイントは、台地に広がる牧場があることです。
牛さんに囲まれながら歩けるので、登山道を歩いていても飽きずに楽しめます。



美ヶ原の周りにはキャンプ場がたくさんあるので、テント泊登山の練習のために登って、登山嫌いな妻も満足度の高い山でした
詳細は下記にまとめていますので、合わせてご覧ください。


西穂独標(北アルプス)


西穂独標は、初心者向けではありながらも、少し本格的な登山を楽しみたい人におすすめです。
新穂高ロープウェイを使って、登山口のある標高2,156mまで一気に標高を上げていきます。
ロープウェイの山頂駅からは、槍・穂高をはじめ、正面には笠ヶ岳の大展望が広がります。


コースタイムは往復約3時間で、途中に山小屋の西穂山荘があるので、核心部へ向かう前に休憩できるのもメリットです。
登山道は緩やかな上りが続きますが、独標直下は岩上りが待っています。
高度感があるので、不安な人は途中で引き返すのもあり。
下山時には、西穂山荘の名物「西穂ラーメン」で体力を回復するのもおすすめです。



妻は、高所恐怖症であり、かつ猛暑の登山となって、山をますます苦手になった日でした💦西穂ラーメンに助けられました。
詳細は下記にまとめていますので、合わせてご覧ください。


【経験者の過ち】初心者と登る山での失敗談
登山初心者と山に登る際は、経験者が注意すべきことは、
- 山の楽しみ方は自由だと認める
- ルートは初心者に合わせて選ぶ
- 体調確認と休憩を徹底する
- 知っている山を紹介しすぎない
- ご褒美やワクワクを提供する
特に、登山を好きではない人と登る場合、これらの注意点を怠ると、大失敗する可能性が高いです。
山の楽しみ方は自由だと認める


山の楽しみ方は一つではないと理解し、経験者であるあなたの価値観を相手に押し付けないようにしましょう。
経験を積むと、つい「山頂に立つこと」や「百名山を制覇すること」に価値を見出しがちですが、パートナーが本当に楽しみにしていることは、もっと別のところにあるかもしれません。
- 目の前に広がる絶景を、心ゆくまで写真に収めたい
- 山頂で食べるための、特別な「山ごはん」や「山スイーツ」が楽しみ
- 可憐に咲く高山植物や、可愛い動物との出会いにワクワクする
大切なのは、あなたの「楽しい」を一方的に提供するのではなく、「今回は何を楽しみにしている?」と事前に聞いたり、歩きながら相手が何に興味を示しているかを優しく観察したりすることです。
「登頂」は数ある楽しみ方の一つに過ぎない、と考えてみましょう。
ルートは初心者に合わせて選ぶ


登山ルートは経験者の感覚で決めるのではなく、初心者の体力と希望を最優先して選びましょう。
「このくらいの山なら楽勝だろう」という経験者の感覚は一度リセットし、初心者の体力や登山経験、そして「どんな景色を見たいか」という希望を第一に考えてください。
具体的には、以下の条件を考慮してルートを選定すると失敗がありません。
- コースタイムは、地図に記載されている時間の1.5倍以上を見積もる
- 急な登りや危険な岩場が少なく、道がよく整備されている
- 景色の良い場所やベンチなど、休憩しやすいポイントが豊富にある
- いざという時に引き返しやすい、または下山しやすい(エスケープルートがある)
- 山小屋や清潔なトイレが整備されている
ロープウェイやリフトを使えば、標高を稼いで楽に絶景までたどり着ける山も全国にたくさんあります。いくつかの候補を挙げて、最終的に相手に選んでもらうのも良い方法です。
体調確認と休憩を徹底する
初心者の「大丈夫」を鵜呑みにせず、安全な登山のために、経験者がペース管理とこまめな休憩を徹底しましょう。
登山経験の浅い人は、自分の体力の限界を把握できていないことが多く、経験者であるあなたに気を遣って無理をしてしまう傾向があります。
大切なのは、経験者側から積極的に休憩を提案することです。「疲れた?」と聞かれると「大丈夫」と答えてしまいがちですが、「景色もいいし、少し休んでいこうか」と提案すれば、相手も休みやすくなります。
歩き始めてから最初の30分は特にゆっくりと。その後も「50分歩いたら10分休む」など、ペースを決め、こまめに休憩を取りましょう。
口数が減る、笑顔がなくなる、足元がおぼつくといったサインは、疲労の現れかもしれません。相手の表情や歩き方を常に観察し、異変を感じたら、引き返す勇気を持つことも重要です。安全に下山して初めて、その登山は成功と言えます。
知っている山を紹介しすぎない
山の知識を一度に語るのではなく、まずは目の前の景色への感動を二人で共有することを優先しましょう。
雄大な稜線が広がると、経験者はつい知っている山の名前をすべて教えたくなりますが、残念ながら初心者にとっては、情報量が多すぎるとかえって目の前の感動が薄れてしまうことさえあります。
専門的な解説をするよりも、まずは「すごい景色だね!」「ここまで頑張ってよかったね」と、シンプルな言葉で感動を分か-ち合うのが一番です。知識を披露するのではなく、気持ちを共有することを心がけましょう。
もし相手が「あの尖った山は何?」と興味を示したら、その時に「あれは槍ヶ岳だよ」と教えてあげる。そんな風に、知識は相手が求めたときに少しだけ「小出し」にするのが、スマートな経験者の振る舞いです。



あれが前穂高、奥穂高、そして北穂高だよ~
大キレットがあって槍ヶ岳が見える(´▽`*)



どれも山ABCにしか見えん<`~´>
槍だけはわかるよ~(´▽`*)
他は知らん(; ・`д・´)


ご褒美やワクワクを提供する
登頂という目標だけでなく、山頂でのスイーツや下山後の温泉といった「ご褒美」を用意することが、初心者のモチベーションを支えます。
どれだけ素晴らしい山でも、初心者にとって「登る」という行為は時に辛さを伴うもの。そんな時に心を支えてくれるのが、登頂以外の「お楽しみ」の存在です。
この「ご褒美」は、計画段階から共有しておくのがポイントです。「あの山の山小屋は、絶品のケーキセットが有名なんだよ」「山頂で最高の景色を見ながら、美味しいコーヒーを淹れて飲もう」と伝えれば、それが辛い登りを乗り越えるための強いモチベーションになります。
- グルメ:山小屋の名物ランチ、山頂で食べるスイーツ
- 体験:絶景を眺めながらのコーヒータイム、写真撮影
- 自然:高山植物や動物との出会い
- 癒し:下山後の温泉やご当地ソフトクリーム
こうしたワクワクするイベントが待っていると知るだけで、登山全体が忘れられない特別な体験へと変わります。ぜひ、最高の「ご褒美」を計画に組み込んでみてください。


スイーツ、稀に出会える動物、おいしい山ご飯などで登る以外の楽しみも増やすと良い。



雷鳥なんか見れたら、山嫌いな人でも大興奮で喜んでくれえますよ




北海道 初心者向けオススメ夏山
今回は、登山初めてのヨメジの父(ヨメ父)と母(ヨメ母)が一緒に山へ行くことに!!
夏の北海道は、多くの登山者のあこがれの地(`・ω・´)ゞ
僕自身も初めての北海道遠征登山でテンション爆上げです!!
しかし、ヨメ父は運動をほとんどしない60歳手前のお父さん。
僕が行きたい山ではなく、ヨメジ と ヨメ父も楽しめる山を選ぼう!!
ヨメ母は、1年前に登山を始めたが、ドハマりしてどこでも登りたいという強者です!!
ヨメ母にも、僕の教訓を伝え、初心者向けの楽しめる山を選ぶことに(;’’∀’’)
北海道 初心者登山ルート
雌阿寒岳
体力:★☆☆ 技術力: ★☆☆
日本百名山のひとつ 道東の活火山 雌阿寒岳(標高:1,499m)は大地の地から強さを感じます。
コースタイムが、往復5時間ほどの初心者向けコース!!


山頂からは、阿寒湖をはじめ多くの湖が見え、天気が良い日は北海道の広大な景色を楽しむことができます(*´ω`)
ただ、ヨメ母のホームグラウンドであるため、いつでも登れるので今回はパス。
大雪山系 主峰 「旭岳」
体力:★☆☆ 技術力: ★☆☆
百名山のひとつ 旭岳 は、本州では見ることのできない巨大な山域 大雪山の主峰。
ロープウェイで山頂付近まで行くことができます
山頂までは約 2h 、往復 4時間となり、初心者にとっては少しハードに感じます。
ヨメ父に山を好きになってもらうために、一番登りたい山ではなく、皆で楽しめる山を選ぼうと思い、今回はパス。
大雪山系 「黒岳」
体力:★☆☆ 技術力: ★☆☆
大雪山系 旭岳の北側に位置する黒岳は、北海道の「秘境 層雲峡」からロープウェイで向かう。
ロープウェイを下りて、リフトでさらに高度を上げた場所から登山開始!


コースタイムは、約1時間の道のり。
高山植物を楽しみながら標高を上げていけます。
山頂からは、大雪山の中心部を一望でき、さらに旭岳を望むことができます。


山頂直下には、石室とテント場があり、大雪山縦走の重要な拠点となります。


今回は、初心者のヨメ父と一緒に登ることから、コースタイムが短く、山頂にはトイレがあって休憩できる黒岳へ向かうことに決定しました!!


次回のお話
大雪山系 黒岳の魅力と初心者向け登山プランをご紹介。
花や動物に囲まれた大自然の登山を楽しめます。
僕、ヨメジ、おる父と母の4人で登山を目指します!!
コメント
コメント一覧 (2件)
Twitterからこちらに飛んで読ませていただきました。私は完璧にヨメジさんの立場なので、よーくわかって面白かったです。
黒百合ヒュッテや美ヶ原で私もケーキ食べてご機嫌直しました 笑
山の名前は、千回聞いても覚えられませんが、最近、ちょっと覚えて、そうすると楽しくなるので、呪文のように教えてあげるのは、いいかもですよ。
コメントありがとうございます。
すごく共感してもらえる先輩がいてよかったです(´▽`*)
いずれ、ヨメジも山が好きになってくれると信じて、挑戦していきます!!