こんにちは。
登山大好き 10年の僕 おるおる です。しかし、妻は登山が嫌いです。
このブログは登山嫌いな妻 ヨメジ や家族と一緒に山やアウトドアを好きになっていく挑戦の物語について書いています。「登山が嫌いな家族と一緒に山に行きたい」「アウトドアが苦手な人と挑戦したい」そんな悩みのある方に向けて失敗談や学びを通して好きになっていくストーリーを綴っています。ぜひ、参考にしてみてください。
登山嫌いな妻と夏山に初めて挑戦してから2年目を迎えました。灼熱の木曽駒ヶ岳では泣かせてしまい、猛暑と恐怖の西穂高独標ではキレさせてしまう。本格的に登山を嫌いになった登山記録はコチラです。
◇登山嫌いな妻 新たな登山に誘われる
登山嫌いな妻との登山挑戦は2年目に突入。金剛山での予行練習を終えていよいよ本格的な登山の再開です。
2019年 6月 梅雨に入ってしまい、山不足になる僕 おるおる。どうしても登山に行きたい僕は再び、ヨメジを誘ってみます。
山に行きたいなぁ
雨は嫌だよ
梅雨入りしていたため、週末の晴れ予報は絶望的。万が一雨が降ってもギリギリ楽しめる山を模索しました。前回までの反省を活かして選んだ山は北八ヶ岳の天狗岳です。今回の山を選んだポイントはコチラ。
ポイント① 原生林の森の中を散策できる
八ヶ岳は苔がたくさん生えている「リアルもののけ姫」の世界です。展望がなくても美しい森の中の散策は楽しいはずと考えました。
ポイント② 動物に遭遇する可能性がある
八ヶ岳には多くの動物が住んでいます。シカやカモシカ、お猿さんなどと出会うチャンスがあります。きっと出会えればテンションが上がります。
ポイント③ スイーツがある
今回目指す天狗岳への通り道には、「黒百合ヒュッテ」という趣のある山小屋があります。小屋の名物「カップケーキ」はとても有名で絶対に喜んでくれる最高のご褒美になります。
ポイント④ 下山後はすぐに温泉
北八ヶ岳の登山口(唐沢高専)は温泉が湧いているので、下山後すぐに温泉に入れるメリットがあります。下山後の疲れたきった状態で、温泉を探すのはとても大変。今回は温泉探しという問題も解決しています。
雨が降ってしまって天気が崩れてもこれだけの保険をかけていればヨメジも楽しめるはずだと考えました。そうと決まればヨメジを説得!いざ、北八ヶ岳へ出発です。
◇登山嫌いな妻 北八ヶ岳に足を踏み入れる
今回の登山で一番の問題は天気です。梅雨は天気予報もころころ変わるため、毎日「山の天気」と「てんきとくらす」を眺めて一喜一憂していました。登山する当日は、午前中が曇り予報でランクはAです。もしかしたらガスの中かもしれませんが、今回検討したポイントが当たればヨメジは楽しんでくれるはず!そう信じて登山に向かいました。まさか、山頂であんな事態に陥るなんて知る由もなく…
◇登山嫌いな妻 北八ヶ岳を登る
名古屋から北天狗岳の唐沢鉱泉登山口までは、車で休憩含めて約4時間の道のりです。
AM3:00 起床
寝ぼけたヨメジに服を着がえさせて、顔を洗ってもらったら車に積み込みます。
AM4:00 出発
天狗岳登山口に向かいました。久しぶりの登山なのでワクワクします。一年前に高速道路で眺めた八ヶ岳に初めて挑戦していきます。
AM:8:00
唐沢鉱泉に無事到着、荷物を準備していざ出発です。
まずは唐沢鉱泉の玄関口で登山届を提出しに行きます。下山後にはゆっくり温泉に入れると思ってワクワクしました。
唐沢鉱泉より天狗岳へ向かいま~す!!
今日のヨメジは登山開始の段階でとても機嫌が良かったです。シャクナゲ橋を渡り、川を見ながら進んでいきます。
今回の登山ルートはコチラです。
体力:★★★ 難易度:★☆☆
コースタイム:6h 30min.
唐沢鉱泉 → 西天狗岳(2h30min.) → 東天狗岳(20min.) → 黒百合ヒュッテ(1h) → 唐沢鉱泉(1h30min.)
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)-2019-06-22 / おるやま△登山嫌いな妻と山に行くさんの西天狗岳・東天狗岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
さて、登り始めましょうか!!
樹林帯の少し傾斜が厳しくなった坂道を歩いていきます。
なんかもうだんだん疲れてきた
え~、まだ開始したところじゃないですか~?!(゚Д゚;)
登山開始して5分程度ですでにヨメジのテンションは爆下がりしていました。樹林帯の中、苔が生えた岩場をゆっくりと歩いていきます。
もののけ姫に出てくる景色に見えない?
う~ん。そうだね~(゜-゜)
なんとか話題を盛り上げてヨメジの飽きている状況を回避しようとアクションしてみます。今回は、ヨメジがゆっくり登ってくれていたので僕にはまだ話す余裕があります。なんとかヨメジの気持ちを立て直そうと話しかけ続けました。
服の調子はどう??虫寄ってきてない?
今のところ寄ってきてないよ
お~なんか期待できる感じですね(*^-^*)
昨年の登山で失敗した原因に暑さがありました。そこで今回は新しい登山服を購入しました。新しい登山服でヨメジの気持ちを高めようと話しかけました。
◇登山嫌いな妻 新コスチューム 登場
今回ヨメジの服は2種類購入しました。モンベルのショートパンツとサポータータイツ。そして、FOXFIREの虫よけアウタースコーロンです。
① モンベル ハーフパンツ & サポートタイツ
一年目は安全性を重視してロングパンツにしていました。
夏山は暑いからタイツのほうがいいと思う
ヨメジのこの一言でショートパンツに変えることにしました。
② 虫よけ対策 FOXFIRE スコーロン 緑のアウター
ヨメジは虫が苦手です。山では小さな虫がブンブン飛んでくるので嫌がっていたヨメジ。登山グッズのショップで何かない検討していたとき、虫が止まっても嫌がって離れていく服「スコーロン」を発見しました。ヨメジを虫から守るため即購入を決意しました。
◇登山嫌いな妻 長いのぼりを進む
新しいコスチュームを着ているヨメジは岩がごつごつした場所を登っていきます。
難所じゃん!
ゆっくり安全に行こう。金剛山で訓練してるから大丈夫だよ
ヨメジの機嫌が悪くならないように注意しながら気を付けます。ヨメジが徐々に登りのペースを上げていきます。僕は必死になってヨメジに追いつこうと息をつきながら登っていました。
新しい服もいい感じだね~~(´ω`)
新しいサポータータイツはすごく歩きやすくていいよ
ショートパンツに変えたことで暑さも軽減されたので目的は達成できました。登り始めてから45分くらいですが比較的ゆっくりペースで登ります。いつもはヨメジが先行していましたが今日は僕が前を歩いています。GoProでヨメジを撮影したいので、ヨメジに前を歩いてもらうことにしました。すると、ヨメジが踊ってくれます。
山でまれに見るヨメジダンスです。 機嫌がよいときだけ見ることができる貴重なダンス。もしかして、山を好きになってくれたのかと期待が膨らみました。
ここ虫が多いわ~
樹林帯を超えていくと、虫が多い場所があり、再びヨメジがふきげんになりました。しかし、今回は安心しています。虫がついても離れていくというスコーロンを着ているのでフードをかぶり、これで虫ともおさらばだ。
気を取り直して長い登りを進みます。空が少し開けて青空が見えました。晴れを信じてここまで来てよかったです。 少し晴れてきた気がします。 ヨメジが急に森の中を指さしました。
なになになになに!?
※ヒソヒソ声
鹿だよ!!
※ヒソヒソ声
え、どこどこどこどこ?!
※ヒソヒソ声
「きょーん̪🦌」
鹿の鳴き声と共に走り去りました。GoPro撮影していましたが僕が見つけられず撮影できませんでした。悔しいです。ヨメジにどんな鹿だったのか質問しました。
すっごく角が大きいオス鹿さんだったよ!!
角がこんなの(*‘ω‘ *)」
お~そんなに大きかったのか!?見たかった~
鹿さんを見たことでヨメジの機嫌がかなり回復しました。今回の八ヶ岳を選んだ狙いの一つ「動物と出会う」は見事の達成できました。まだまだ先は長いですが期待が持てます。
まだまだ登りは続きます。この時点では気づいていませんが、すでに予定より30分以上コースタイムから遅れていました。登る速度が僕に合わせていた性でいつもよりゆっくりだったためです。日の光が森の中に差し込んできました!曇り予報でしたが晴れた空に期待が膨らみます。
調子よく登り始めたところで、ヨメジが休憩タイム。2回目の朝ご飯を食べます。今回のメニューは、「大好きないくらのおにぎり」でした。
先ほども気になっていましたが、休憩が多くペースがゆっくりのため、想定以上にコースタイムから遅れています。しかし、今日はご機嫌なヨメジを疲れさせて機嫌を損ねないため、気づかないことにしました。あとで、失敗を呼ぶとも知らずに…。
◇登山嫌いな妻 北八ヶ岳の白い稜線を歩く
ご飯休憩が終了して再び登り始めます。今日は太陽も出てないので気温も高くないため疲れはありません。登るのが遅くて体力もまだまだ残っています。
木のトンネルを通り、ご飯休憩から約1時間登りきるとようやく稜線に出ました。
長い樹林帯を離れて、美しい稜線が見えるはず。。。しかし、見えたのは標高の下のほうだけで八ヶ岳の展望はありませんでした。。。
すご~い、広い景色なんだろうね
やっとの思いで第一展望台に到着しました。展望は全くありません。携帯の電波が入ったので暇つぶしをするヨメジ。
なんとなく山肌が見えてきたので、写真を撮ってみましたがまっしろでした。
第一展望台を超えると再び樹林帯の中を登ることに。
展望はなく周辺を見渡すと、岩、木、木、木、木、木、ヨメジ。
大きい岩だなぁ~
登りが終わったらいきなりの崖っプチにでました。注意深くわたります!
一体どこまで登るのかと心が折れかけたとき、第二展望に到着しました。しかし、こちらの展望も全くありません。
頂上を見上げるとガスの向こうにうっすらと西天狗岳が見える気がしました。コースタイムよりも明らかに時間がかかっていて、テンションも下がり始めます。少しでもガスが切れて展望が開ければ元気になれるのにと期待しながらさらに登り続けます。見上げれば青空を確認!天気が回復してくれることを願って進みます。
見上げれば、青空が!!西天狗岳に取り付きまでくると、岩がかなり大きくなりました。ヨメジの小さな体が巨岩に挑み超えていきます。
西天狗岳の最後の登り は予想よりも荒々しい場所でした。雲が少しだけ薄くなり下界のほうが見えています。根石岳山荘と火山の跡が見えて、少しだけ気持ちが明るくなります。一喜一憂しながら登るのはなかなか疲れます。
ヨメジ、ここまで頑張って登ってきてくれてありがとう
いいんやで (´・ω・`)
久々の登山で山欲求を満たし続け、ヨメジに感謝の気持ちを伝えました。必死の思いで到着した西天狗岳 山頂です。美しい大絶景は…見ることができませんでした。
登りのコースタイムが4時間と計画よりも約1時間長くなりましたが、ヨメジの機嫌も最悪な状態にならずに登り切れました。ただ、心残りなのは八ヶ岳の美しい山容を見られなかったこと。ガスで景色は見られませんでしたが、達成感はありました。ポーズを決めて写真撮影!
晴れていれば、最高の絵になっただろうと思います。またいつかチャンスを作って、リベンジしようと誓いました。
◇登山嫌いな妻 八ヶ岳で悲劇の始まり?! トイレ…箸紛失事件
山頂で見えない展望の中、一通り写真を撮り終えました。少しずつ雨が降り始めてしまいました。
ねぇトイレは?!
大変なことを忘れていました。天狗岳の山頂にはトイレがありません。
はっ?!ごめん、ここ山頂にトイレないや~
え~~。聞いてないよ!!も~~。いいけど。あとどれくらいであるの?!
1時間くらい行けば山小屋がある。ほんとごめんね
も~(一一”)
唐沢鉱泉から天狗岳の周回ルートを選んだため登りはトイレがありません。前年の御在所岳で失敗したトイレ問題を完全に忘れていました。今回の計画で漏れていた大失敗です。
なんとか気を取り直して、お昼ご飯を食べることにしました。本日の料理は定番「ウインナー」と「カップめん」です!!気持ちよく料理の支度をはじめます。
ポタポタポタポタポタ・・・☔さらにこのタイミングで雨脚が少し強くなります。「雨は登らないよ」と言われていたのに、ここにきてヨメジのテンションがダダ下がります。
雨が降ってきたので早くご飯を終わらせる必要があります。焦りながらご飯の準備をします。お湯を沸かしている間に、山頂でのご褒美イチゴ大福をヨメジに渡しました。イチゴ大福を渡した瞬間、袋を開けて食べ始めます。
わ~い(*‘∀‘)
え、もうたべるの?!
すでに袋を破いて食べていました。デザートは山小屋で食べればいいかと思い、僕も食べることにしました。
うまっ!!これはおいしいね
ヨメジは、知ってたよ(*‘∀‘)
ご満悦の顔でこちらを見ていました。カレーメシとカップヌードルにお湯を注ぎます。お楽しみのアルトバイエルンウインナーを炒めていきます!頭の中では、3分クッキングの音楽が鳴り響いていました。
味付けのこしょうを振りかけて、頂きま~す!ヨメジは山で食べるカップラーメンが今回初めてです!
3分を待ってカップヌードルをすするヨメジです。
お味はいかが?!
おいしぃ~(´∀`*)ウフフ
喜んでくれて本当に良かった。
あれ?!箸がもう一本ないなぁ~~。どこかに入れてなくしてしまった
え~なんで持っててないの?!
少し怒られましたが見つからない箸をあきらめて一緒に食べることにしました。雨は小雨で料理がおいしいからヨメジの機嫌は少しずつ回復しました。
ヨメジは足を曲げて座っていたので少ししびれてきたようです。カップヌードルも食べ終わって、足を延ばしたヨメジ。
あっ!?
あっ!?
ヨメジの足の間から箸が出てきました。先ほど少し怒られたので、少しいじわる風にヨメジに質問します。
さっき箸ないって怒られてたのに、僕はどうすればよかったの???
結果…ヨメジが泣きました。
あ~~、ごめんごめん。
ヨメジっぽくて面白いじゃん。ごめんごめん、泣かないでいいんだよ。
カメラこっちに向けないで・・・。
見つかった箸を眺めるヨメジ。ヨメジが泣きながらGoProで出てきた箸を撮影していました。
もう~トイレ行く~~泣
ヨメジ濡らさないために傘持ってきたのよ。口吹くためのウェットティッシュもあるよ。
ヨメジを喜ばせるために何でも持ってきてるのよ。
必死にリカバリーしてヨメジの気持ちを立て直そうと必死でした。
雨がザーって降ってたら泣いたけどヨメジは泣いてないからね。なんで箸がここに・・・お膝にあったの? ;つД`)
さみしそうにこちらに問いかけます。
まぁ面白かったから大丈夫だよ。ありがとうね。いい思い出になるね!
え~ん(T_T) もう荷物持たないよ!
いいよ。わかったよ~
ヨメジの機嫌は直りませんでしたが、雨が強くなりそうなので急いで出発しました。ヨメジと楽しみに来たのに二度目の泣かせてしまって猛反省です。あたりは真っ白になりましたが、下山を開始します。
ねぇ、黒百合ヒュッテにはトイレあるの!?
あるよ。カップケーキもあるよ。楽しみでしょ?!
そんなの別にいいよ(~_~メ)
全くご機嫌は治りません。西天狗岳山頂から山小屋の「黒百合ヒュッテ」までは、約1時間15分の道のり。ヨメジにとっては長い旅路になります。
あ、あんなところに山男がいる。まだ泣いてるけど・・・
雨が前髪にめっちゃ当たるんだよ
レインウェアの帽子をかぶると山男に似ていました。しかし、ヨメジの不満はどんどん増大していきます。
帽子を被ってからカッパを着ると、前髪に雨がかからないんだよ
帽子はリュックにしまったからもう山男スタイルで行くよ
西天狗の下りも険しい岩場でした。岩が雨に濡れていたので、滑らないように慎重に進みます。東天狗は全く見えないので登らずに下山していきます。
あれ、ヨメジ荷物は?!
食べたの。食べきったの。おるおるも食べてたじゃん
あ~だから、僕の荷物が重くなったんだね
霧がすごく濃くなっていたので、まるでヨメジの地元「北海道 釧路」に似ていました。少し晴れ間が出てきて蒸し暑くなり、ヨメジの機嫌がさらに悪くなります。山男スタイルを解除して帽子をかぶり直すヨメジ。ヨメジの胸元からは本家の山男がこちらを見ていました。
霧の中、1時間も歩くため、ヨメジのテンションは激下がり。登山道の途中で何度も座り込んでしまいます。休憩すればするほどコースタイムは伸びるため到着が遅れていきます。残り時間を聞かれても距離が進んでいないためほとんど残り時間が変わりません。結果、ヨメジは激おこになりました。話しかけるとガチギレされるので遠くから撮影しています。いつか見返したときに懐かしい思い出になると信じて。。。
ヨメジの険悪な雰囲気を背中で感じながら地獄のような時間が過ぎていきます。歩くのがつらいし1時間も歩けないと何度もヨメジからクレームを受けます。展望もないし、話題を変えてもヨメジは全く反応してくれません。とにかく前に進むしかありません。この夜になるようだと、その前にヘリコプターとか救助を呼ぶしかないなぁ。と最悪な事態を想定し始めます。時刻は昼過ぎなので今から救助を呼べばまだ間に合います。僕の力ではヨメジを担いで帰れないだろうから本当に困りました。
ヨメジとは二度と一緒に登山はしてくれないだろうなぁ。寂しいなぁ。今まで一緒に登山できて本当に楽しかったなぁ…。っとマイナス思考で回想し始めました。
やっとの思いで中山峠の分岐に到着です。
◇登山嫌いな妻 起死回生の黒百合ヒュッテでカップケーキ!
中山峠の分岐を超えて、山小屋への栄光のウッドロードを残り5分。
ヨメジはここまで本当に頑張ってくれました。山小屋に到着すれば何とかなります。救助要請もいらないし、本当に良かったです。トイレに行きたいヨメジは足を速めました。そして、ようやく到着です!
扉を開けると、ピアノのきれいな音楽が流れてきました。ものすごく疲れていた僕たち2人はピアノの音色で一気に心が和みます。
小屋の中を見渡すとピアノの演奏者がいたり、くつろいでいる登山客がいて和みました。ヨメジのテンションはここにきて一気に回復して笑顔になりました。この日はピアノの演奏会があり、とても上手なピアニストの方が練習をしていたようです。なんとロマンチックな山小屋なんだろうと感動しました。
注文しようとメニューを見ていると、ヨメジがあることに気がつきました。ラストオーダーの時間が15時まで。現在はなんと14時45分でした。必死の思いでここまで歩いてきたので何とか間に合って本当によかったです(∩´∀`)∩
楽し~(*^^*)
さっきまでガチギレして、泣きながら下ってきたヨメジがここにきてテンション爆上げです!その姿を見て僕もとてもうれしくなりました。ヨメジと感動しながらメニューを見ました。ここは名物のカップケーキを選びました。
コケモモのケーキとチョコのケーキどっちにしよう?
え、両方一つずつ注文すればいいんじゃない?
あ、そっか~!じゃぁ、コーヒーセットでコケモモのケーキとチョコのケーキを一つずつお願いします(´∀`*)ウフフ
中で食べるか外で食べるかを選べましたが、中間の喫茶売店で食べることにしました。ここもまたお土産がたくさん あって、素敵なカフェテリアです。
窓の外には庭園が広がり、キャンプ場も見えました。ケーキを待っている間もピアノの音色が聞こえてきます。疲れ切った二人を癒してくれる憩いの場でした。
ここ楽しい!
楽しい?良かった。また来よう!ここまでなら2時間で来られるよ
さっきまでヨメジと絶望の登山をして、二度と一緒に登山できないとあきらめていた僕はもういません。次の山はどこ行こうかなぁと考えていました。
じゃ~ん!!待ちに待ったカップケーキです。 元気100倍になるカップケーキとコーヒーセット !
ちゃんと焼き焼きされてるやつだと思わなかった~。
頑張ってよかった~!!さぁ食べましょう(´▽`*)
天狗岳頂上では、カップケーキに全く興味を示さなかったヨメジですが、ここにきて一発逆転ホームランです。
うまいわ!
うまい!
コケモモのケーキはアセロラみたいな酸味のあるテイスト甘くて優しい味がしました。疲れたからだに元気を与えてくれます!和みのコーヒー でホッとする時間。黒百合ヒュッテに来た方には、絶対に食べてほしい一品です。
ヨメジと次の山をどこにするか相談します。
燕岳の燕山荘という山小屋もすごく趣があって楽しいところだよ
登りは4時間くらいだし、一泊すれば大丈夫だよ!
大丈夫かなぁ~(;´・ω・)
今回の長い登りを反省してもっといい感じの山を選ぶことと宿題をもらいました。山の話で盛り上がれるくらいにヨメジの気持ちは回復していました。僕のテンションも爆上げです!黒百合ヒュッテに本当に感謝しています。最悪な状況から起死回生の一撃でヨメジを元気にしてくれました。また、必ず行きます!
◇登山嫌いな妻 北八ヶ岳周回の下山ルート
ゆっくり休憩できた僕たち2人。いよいよ下山を開始します。黒百合ヒュッテを出発すると、川の上に橋が架かった場所を歩いていきます。
この橋はしたが透けて見えるので、高所恐怖症のヨメジは少し苦手な道でした。川ときれいな水は好きなのでおびえながらも進むことができました。生きている水は大好きなヨメジは、水質確認をしっかりしていました。
プロポーズをしたディズニーシーの話をしながら楽しく下山。和気あいあいと歩きます。
ここだけ切り取ると、北海道の地元にすごく似てる!
しらかばの木が多く、苔むしている樹林帯がヨメジの地元に似ている場所がありました。
平坦になっていい感じだわ
あっという間に標高が下がり、傾斜が緩くなってきました。
これはいい感じだね。一番疲れているときに楽な道で帰る!足が楽だ!
ヨメジが先行して歩いていますがどっちに行けばいいかわからなくなる瞬間があります。山道にまだ慣れていないヨメジに道しるべのリボンを見つけて進むことを教えました。
道しるべのリボンを目指して歩いていくんだよ
そういうことね!
丸みのある石がごろごろしている道に出ました。石は苔むしており、雨で濡れていたため、ヨメジの靴がずるずると滑ってしまいます。さすがに足も疲れてきているので、滑る道にいら立ちをもっていました。
これ危ないなぁ、ゆっくり行かなきゃ
慎重に進んでね!!ケガしないようにしていこう(; ・`д・´)
樹林帯を超え、岩道を超え、また樹林帯の木の根っこだらけの道を超えていきます。さすがに景色が変わらないためヨメジが飽きてきました。気を紛らわせるため、平坦で石も少ない坂道を小走りするヨメジを撮影します。
標高も下がってきて川のせせらぎの音が聞こえてきました。あともう少しです。いい感じの橋がありましたがスルーして渡っていました。僕もヨメジも想像以上に疲れすぎて、撮影する元気はありませんでした。
◇復活の軌跡再び!?唐沢鉱泉の美しい源流
橋を越えて整備された広い道を下っていきました。すると左手側にものすごくきれいな川?!池?!源泉?!を発見!
ここにきてヨメジが再びテンションが高まります。
すごーい、ナニコレ~
つめたい、冷た~い!
見た目は硫黄が石にたくさんついているので熱そうです。恐る恐る、ヨメジが触ってみました。
待って、あっち側はどうなってるかチェックするね
意気揚々とより深い源泉にストックを突っ込みます。
深いほうの温度チェック をするヨメジ
つめた~い!ここで入ると単なる水風呂だけどね
さらに温度調査は続きます。こっちの浅瀬から手を突っ込みます。直接、手でも温度チェック します。
冷たいよ~~(#^^#)
硫黄のにおいがすごくするね~(´ω`)
疲れきっていたヨメジは、すごくきれいな源泉を見て元気を取り戻しました。5分ほど下ると唐沢鉱泉に到着です。下山終了。コースタイムは計画の6h30に対して、約9hでした。さすがにへとへとです。名古屋に帰る時間とレンタカーを返却する時間を考えると、温泉に入る時間はありませんでした。
やっぱ、入っていく?!ここに入ればタダだよ
すごいね。源泉垂れ流し!今日は楽しかった~
ボケたつもりが華麗にスルーされました。
お~よかった(^▽^) 最初から最後まで楽しかった?!
ぜんぜん。でも楽しかったね。
北八ヶ岳の登山は絶望する時間もたくさんありましたが、黒百合ヒュッテのカップケーキや唐沢鉱泉に励まされて、楽しい登山ができました。次の山はどこに向かうのか再び期待が膨らみます。
今回の登山はこれでおしまい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回も読んで頂けますと幸いです。
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